exB - extreme B-AREA -

多くの常連が無駄死にで無かったことの証の為に・・・ 再び一陣の先頭を守る為に! 正門よ!私は帰ってきた!!

お勉強:濡れ場の足らんオリジナルビデオ - 作品メモ

ZENピクチャーズは当たり外れの差が大きすぎ。

ハイパーセクシーヒロイン 幻間戦士エリーゼ

主演は松川マミヤ。この脚本で誰も疑問に思わなかったんだろうか。

突如迷い込んだ世界、そこには「異世界からやってきた人間が世界を救う」という救世主伝説が語り継がれていた・・・ってな感じのファンタジー&アドベンチャー。そう思っていた。

幻間界と呼ばれる異世界で豚ヅラの現地種族に襲われ、やむなく返り討ちにしたヒロインがコロシの容疑で捕らえられ裁判にかけられる。彼らは人間の存在については知っていても姿かたちまではわからず、自分を人間だと言い張るヒロインに対し、審議にかけるといいつつ「ほんとうのことをいえー」と殴る蹴るの拷問。ここまではまあ、わかる。

問題はその後。業を煮やした現地種族がスライムをヒロインの体に塗りたくる。もちろん鑑賞者へのサービス、お色気シーンなのだがとにかく会話が酷い。何からつっこめばいいのか悩む(繰り返すが、言い伝えでは現地種族にとって人間は救世主ということになっている)。

「こいつはなあ、人肉大好き食虫スライムだ」※このひとことだけでもかなり酷い
「何それこわい」
「骨だけになっちまうぞ!お前は何者だ!」
「あたしは人間よー」
「その苦しみから解放されたければ正体をいえ!」
「あたしは人間よー」
「食虫スライムよ、その娘の肉を存分に食らうがよい、ウェーハッハー」
「いやーやめてー」
「さあ吐け、お前はいったい何者だ」
「あたしは人間よー」

・・・どっちも頭おかしい。オレの頭までおかしくなってくる。この不毛なやりとりが延々と続くのだ。

「そろそろ大ミミズが出現する時間だ」
「何それこわい」
「人間の体液が好物の大ミミズだ、夕方になると沸いて出るんだよ」
「そして大ミミズがお前の体を食べるのさ」
「もう身動きもできねえだろ、大ミミズの餌食にしてやれ」
「食われてしまえー」

・・・ひょっとして現地種族のバックには拳王様みたいなのが控えていて、「この世に救世主は二人は要らぬぅ!」とばかりに救世主と思わしき存在を皆殺しにするのがほんとうの狙いじゃね?だとしたら、ミミズに食われたら人間=救世主認定と同時に抹殺もできるし、食われなかったら救世主じゃないので無問題、となり辻褄は合う。

だがしかし、終盤になり「貴様らぁ!ついに私を怒らせたな!」と理由もわからずなぜかブチ切れて襲いかかってきた大ミミズ(これまたどのへんがミミズなのかさっぱりわからんのだが)に慌てふためくわ、覚醒したヒロインが大ミミズを一蹴するとのうのうと手を差し出し握手を求めるわ。自分らのやってたことの意味ほんとうにわかってないらしい。

握手に応じ「当然のことをしたまでです」というヒロインの言葉でオレの脳は完全に思考停止した。こんな作品に起用された松山マミヤが不憫でならないが、これは特撮ではなく着エロの一種なんだと思えばまあ、抜ける。


他のハイパーセクシーヒロインシリーズはわりとできのよいものが多いのだが、とにかく中盤の理解不能なやりとりは地雷だらけなZEN作品の中でもひときわ異彩を放つ。悪い意味で一見の価値あり。