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レンズ - TAMRON AF 17-50mm F2.8 XR Di II VC

実売3万円前後。手ブレ補正つき大口径標準ズーム。MODEL B005とも表記される。フルサイズ換算画角は25.5-75mm。

TAMRON SP AF 17-50mm F2.8 XR Di II VC

フルサイズでいうところの28~85mm前後、いわゆる標準ズームはキットレンズとして初心者が最初に手にするレンズであり、ベテランになっても一本は残しておくレンズでもある。ゆえに純正・サードパーティ問わず各社の力の入れようはかなりのもので、焦点カブリの複数ラインナップは当たり前だしモデルチェンジも頻繁に行われている。

タムロンもご他聞に漏れず複数の商品が存在するが、その中でもコイツはワイ端17mmスタートでテレ端は50mmの開放F2.8通しと、中・上級者向けの位置づけと思われる(初心者向けはだいたいテレ端を欲張るからね!)。ズーム倍率で無理してないぶん光学性能はそれなりに期待できそうだし、これだけ大口径で手ブレ補正が備わっているとかなり厳しい露出条件でも手持ちで撮影ができるのでは。ただレンズ内モーターでも定番化している超音波モーターではないため(というか純正以外でガンガン超音波モーター搭載してるのシグマだけなんだけど)AF速度で若干不利かもしれない。最短撮影距離29cmはこのクラスでは標準的か。フィルタ径は72mm。

タムロン魚住誠一レポ

陽が完全に落ちてからも、まだまだチャンスは続くといいながらそんな作例が載っていない。

ライバルはシグマの18-50mm F2.8とトキナーの16-50mm F2.8。シグマは超音波モーター搭載でAF速度や静粛性は有利だけど18mmスタートなので広角域でほんの少し見劣る。ただ最短20cmの全域マクロはけっこうなアドバンテージで、この距離での10cm差はかなりデカい。トキナーはおおむね本レンズといい勝負で、16mmスタートと標準ズーム系では最もワイドだけどお値段がけっこう高め。なお純正の17-55mm F2.8は最もズーム比が高いけど手ブレ補正がついてない。それ以前に価格帯がまるっきり違うのでこいつらと同じ土俵には上がらないだろう(どれだけ性能が優秀だろうと標準ズームに15万も出す人はかなり限られるのではないか)。

参考:各社の開放F2.8標準ズーム

2013-01-17

わけあって、一昨年の秋(2011年9月)に手持ちの機材一式ドナドナしてしまった。それから1年あまり、自前の機材がないことの辛さったら筆舌に尽くし難い。今月ようやく目処が立ったので念願の純正70-200mm F2.8の調達と同時に標準ズームもなんとかしようかな、と。何本か候補は迷ったのだけれども、超音波モーターでないぶんお買い得なのでこれに決める。主戦場の望遠域ほどAF速度にシビアになる必要はないだろうし。

2013-01-25

年末バイトのお金が入ったので、気が変わらないうちにとっとと調達してきた。ようやくミッションコンプ。マップカメラで25,800円、フードあり。作例は同日購入した純正の初代AF-S 70-200mm F2.8。

これにトキナーの116を加えればDX版大三元の完成、か(全部メーカー違うけどなw)。

AF速度はまあこんなもんかなあ、という感じで速くはないけどゲンナリするほど遅くもない。ただ笑っちゃうほど静粛性は皆無でAFにしてもVCにしても駆動音がやかましいったらありゃしない(AF速度が遅い=駆動音も長時間という見事なコンボ)。これをたとえばステージとか静かな状況で使うのはいくら俺でも気が引ける。VCの効果は作例でわかるようにかなり良好で、3段ぶんくらいはあるような気がする。ボケ味もまずまずでこれ以上を求めるなら短焦点にしろ、と。各種収差については実例不足でわからん。ワーキングディスタンスはテレ端で10cmくらい。正直もう少し寄れたらと思わなくもない。

参考:元画像別画像 (ともに3:2トリミング)

まだ最前線での投入実績はないけど、やっぱり開放通しってのは精神的にぜんぜん違う。ワイ端テレ端が物足りない?俺のメインのロケーションではあんまり必要にならんし、そこにこだわるなら60mm F2.8マクロと超広角レンズに任せるべきじゃないのかな。

そんなわけで、悩んだだけあってけっこう気に入ってる。ただとにかくやかましいので、同等の光学性能で超音波化されたら買い換える可能性あるかもしんない。実際、周囲もザワついてる状況ならともかく、お父さんが気軽にお子さんのイベントとかに持ち出す、なんてのに向かないと思うよ(それこそ純正キットレンズの出番というか)。

2013-04-21

ようやく実戦投入。詳しくは当日の屁理屈でも読んでもらうとして、解像度やボケ味に不満はないものの、ズーム比低いわりに歪曲収差は想像よりもかなり惨い。17mmスタートでこれなんだから、トキナーの165はさらに酷そうな気が(レトロフォーカスの影響でスモールセンサーの収差はフルサイズ以上に顕著に出やすい)。広角~超広角域をしっかり撮るならやっぱり別にレンズ用意したほうがいいのだろう。理想はフルサイズボディに名玉という評判の14-24mmなのだろうが、安く見積もっても40万円コースだからなあ。そんなわけで、風景撮りに広角専用レンズは欲しいね。

でも手ブレ補正付きF2.8って強烈だわ、室内撮りではほんと重宝するよ。

キットズームに比べれば大きいが十分許容範囲。花形フードもなかなか大柄だけど逆付けしてもズームリングと干渉しないので扱いやすい。なおテレ端50mmで困ることはない。70-200mmがあるから当然といえば当然なのかもしれないけど、“標準ズームで撮ろう”と思ったときにテレ端が足りないと感じることはなかった、といったほうが正確かな。つまり理想はやっぱり2台持ちという結論。

2013-06-16

デジカメinfoにこのレンズの記事が載っていた。オレが感じた不満点(ワイ端のハンパない歪曲、周辺部の解像感のなさ)は気のせいじゃなかったようだ。でもオレにとって美点(F2.8通し、手ブレ補正の効き具合、良好なボケ)が欠点を上回ってるので放出を検討するほど気にはならんのだが。

2013-08-25

・・・競馬以外の撮影で持ち出す機会がけっこうあったんだけど、遠景だとかなり解像感不足が気になる。至近距離の被写体を開放付近で背景ボカす、って使い方がメインなら困らんだろうが、スナップでも絞って背景まで捉えたいケースはザラにある。となると明らかにD300程度の画素数にも負ける本レンズの分解能はかなり厳しいと言わざるを得ない。

そんなわけで、コイツは予備レンズ扱いにしてトキナーの12-28mmを日常のメインにしたい。マップカメラのレビューを見る限りAPS-Cの広角レンズとしてはなかなか優秀な解像力に思える。

2015-01-20

D810に装着したら勝手にDXクロップされていた。便利便利。でもD300ですら解像感の不足が気になってたわけで、クロップ時15MピクセルのD810じゃさらにその傾向は強まるのだろうな。手振れ補正が欲しい状況以外に出番はないか。

2015-01-21

D810がISO6400くらいまで実用できそうなこともあって、D300ドナドナするついでにこいつともおさらばした。D300はS付きをいずれ買い戻すとして、標準レンズはトキナーの12-28mmにするんじゃないかな。

脚注

大三元
広角・標準・望遠のF2.8通しのズームレンズを麻雀の役満になぞらえてこう呼ぶ。ニコンであれば白が14-24mm、發が24-70mm、中が70-200mmだが多少の焦点域の前後はある。またF4通しの場合は小三元とされるが、実際の大三元と小三元ほどの点差(価格差)はない。APS-Cだと白が10-20mmの發が18-50mm、中は50-150mmとなるが中をフルサイズの70-200mmで兼用しても構わない。
なお大口径ズームが一般化したのは比較的最近のため大三元という概念も新しいものであり、メーカーによってはラインナップが揃っていないこともある。
ワーキングディスタンスと最短撮影距離
レンズの前玉から被写体までの最短距離がワーキングディスタンス。ズームレンズの場合は最短撮影距離が全域で同じであっても焦点距離によって変化する(インナーフォーカス/インナーズームの場合はこの限りでない)。これが短いほど実際に被写体に“寄れる”ことになり、レンズによっては前玉と被写体がぶつかるほど寄れるものもある。
最短撮影距離撮像面(センサー/フィルムの位置)から被写体までの合焦可能な最短距離。つまり最短撮影距離は理論的な性能値で、ワーキングディスタンスはレンズ全長も考慮した実際の取り回し≒撮影の自由度の目安と考えるとよい。ちなみにスキャナはワーキングディスタンス=0であって最短撮影距離=0ではない。
なお一眼レフなどでは、甲板部分に距離基準マークが印字されている。この位置が撮像面。
マクロとマイクロ
真のマクロは撮像面に実体を等倍以上のサイズで写せるレンズのことを指し、最短撮影距離やワーキングディスタンスが何cmというのはまったく関係ない。世にマクロを謳ったレンズは数多くあれど等倍以上で写せるものはほんの一握りでしかなく、ニコンが接写性能の高いレンズをマクロではなく“マイクロ”と称しているのも「等倍以下にマクロは正しくないから」ってのが理由だと聞いたことがある。ほんとうのところは知らないが、そこまでこだわってるのはニコンくらいで他のメーカーは一般的な設計よりも最短撮影距離が短かったり被写体に寄れるレンズをマクロと称しており、最大撮影倍率をカタログに明記していないことも多い。
レンズ構成上、ズーム/バリフォーカルは最短撮影距離を短くしやすく簡易的なマクロを組み込みやすいが、単焦点はその逆でマクロ化には専用設計が必要となる(たとえばニコンのAiAF 50mm F1.8の最短撮影距離は60cmくらいでメモ的な撮影では扱いづらかった)。マクロ専用設計が施されたレンズに中望遠が多いのは、撮影倍率や歪曲収差の抑制、ワーキングディスタンスといった要素を高いバランスでまとめやすいためと思われる(すなわち単焦点マクロのほうが圧倒的に高性能である)。
そんなわけで、他の光学性能などを犠牲にしないのであれば最短撮影距離やワーキングディスタンスは短いに越したことは無い。特に標準ズームのような常用レンズには最短撮影距離30cm以下であったり簡易マクロを組み込んでいるものが多い。使い勝手にかなり影響してくる要素なのでレンズ選びの際にはこだわってほしいポイントである。