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Flash SSD - SK hynix SL300 HFS500G32TND-3112A

発売時価格13,980円(税込)。主要部品の内製化で低価格化を実現した TLC 500GB SSD。2015年10月17日発売。

SK hynix SL300 HFS500G32TND-3112A

国内の扱いは NTT-X Store くらいしか見かけないが、半導体分野ではサムスンに次ぐ韓国第二位のメーカーで、“ NAND”“コントローラ”“ DRAM ”という SSD の主要コンポーネントをすべて自前で調達できる強みを活かし、価格対容量比の優れた製品で近年注目を集めるようになった。SL300 も 500GB SSD で 1万3千円という魅力的なお値段で人気を評している(その後 1万1千円まで下がっている)。

Hynix (ハイニックス)Semiconductor についてちょっと調べてみると、母体となったのは韓国財閥のひとつヒュンダイグループのセミコン部門で、IT ブーム到来で躍進するもアジア通貨危機と半導体不況によって経営が悪化、同じ境遇の LG 半導体を吸収合併したのち事業整理によりヒュンダイから独立したのだが、その時期や成り立ちがエルピーダ(現マイクロン)と酷似すること、経営再建のための資金援助が WTO 協定に引っ掛かりいわゆる報復関税を背負わされたこと、さらに 2014年3月に東芝から不正流出した NAND に関する機密情報の提供先として報じられたことなど、 IT 産業…とりわけ半導体界隈に潜む業の深さを感じるし、翻弄されつつもしぶとく生き永らえる様もまたなかなか趣深い。

ともあれ GDDR6 や HBM といったグラフィックボードの次世代メモリをいち早く開発しているように現在の SK hynix の DRAM 関連技術は世界でもトップクラスで、製品そのものは信頼に値するだろう(コンプライアンスに関しては東芝を含め日本企業だって大きなツラできないところはいっぱいあるわけだし。

性能に関しても SATA 接続の SSD として十分な水準にあるし内製部品の組み合わせだけにトラブルの不安も少ないので、500GB 級 HDD から SSD への換装はこれ一択といっても過言ではない。

もっとも普及価格帯の流れは 3D NAND に向かっていることからこの先 容量単価の下落(というか SSD の大容量化)はさらに加速する可能性が高い。今買わねばならぬ理由がそれほどないなら様子を見るほうが賢明ではある。

SK hynix

2016-12-27

年末年始にマシーンの不具合を洗いざらいチェックすべく、となれば SSD 換装は必須じゃんかとポチった。税込 11,980円、ミッションコンプリート。バスが S-ATA なので 500MB/s 級で十分よ。

2017-01-06

正月休みを利用し、別途調達した GTX 1060 の取り付けと併せての換装作業。

見た目はけっこうかっこいい。

装着にはサンワサプライの TK-HD252 を使用、樹脂製は珍しい

基本的にクローン系のツールは使わずクリーンインストールする主義なので、オフセット問題とは無縁だし余計なゴミも消える。もちろんアプリケーション再インストールの手間はかかるけど、新しいバージョン出てるのに気づかず使い続けてるツールもけっこうあるので、悪いことばかりでもない。

“こんにちは!”の表示まで 30分くらいかな。ブートシーケンスだけでも 1 分くらいかかってた OS 起動時間が、電源 POST 込みで 25 秒まで短縮されたッ!さすが SSD だぜ!

ひとまず書き込み回数を抑えるべくコマンドプロンプトで powercfg.exe /hibernate off を実行しハイバネーション無効化。物理メモリ 32GB あるのでページファイルもなしで。

Crystal Disk Mark でのパフォーマンスチェックは、こんな感じ。

ひととおり環境復旧を終え、今まで C ドライブに置いといた音楽やドキュメントなどを別ドライブに逃がしたあとは、こんな感じ。

この調子ならわしの寿命のが先に尽きそうじゃあ!

2017-01-09

計測し直したら全般的にアップしてた。

いやはや素晴らしい。シーケンシャルリードはもう S-ATA 3 の理論上限( 6Gbps ≒ 600MB/s )に近いので、現状の環境でさらに高性能な製品に変えても体感的な向上はないだろうなあ。マザーを Z97 Extreme 4 あたりにグレードアップして M.2 に移行すればかなり変わりそうだけど、SSD も含めまた 4万円近い追加投資はさすがにね。

そんなわけで、三代目ギガマシーンのテコ入れは打ち止め。入れ替えまでの間は USB オーディオとか Display Port 対応のモニターとか NAS の整備が先じゃろな。

脚注

次世代 VRAM
TSV 技術によるダイスタッキングを前提としたメモリ規格 HBM と、従来の DDR メモリの延長にある GDDR6 が有力。前者は 2016年現在すでに二世代目の HBM2 が一部の高性能製品に実装されており、三世代目の HBM3 の開発も進んでいる。後者はようやく製品化のメドが経った段階で、市場投入は 2018年以降になる見込み。GTX 1080 に搭載された GDDR5X は 採用ベンダーがマイクロン一社で事実上脱落かと。
素人見立てでは GDDR6 より HBM2 のが広帯域かつ低電力なのだが、どれに何を採用するかは製造ラインや歩留まりといった調達の難易度も絡んでくる話なので、HPC 向け製品に HBM2 ないし HBM3 、コンシューマ向けハイエンドに GDDR6 という棲み分けになるような気もする。
NVIDIA の 次世代アーキテクチャ Volta は Pascal のさらに倍のワッパを目指してるらしいが、それを実現するのに現在の GDDR5 じゃバンド幅も消費電力も役不足。AMD 製品のワッパが Pascal に追いつくのはまだまだ先だろうし(もともと NVIDIA のロードマップに Pascal はなく Maxwell 2nd の頃にひょっこり現れた)、Volta 世代が登場するタイミングは次世代 VRAM の供給力がカギを握ってるんじゃろう。
コンプライアンス
狭義では法令順守、広義では企業倫理。上場に伴うデメリットのひとつ。インターネットの普及であらゆる事象の可視化が促進され企業リスクも高まるいっぽうなのだが、時代の変化に対応できない連中も多い。もっとも、世の風潮が嫌儲に傾いちゃってるもんだから「まともにやってられっか!」って気持ちも正直わかる。
ちなみに、ココム違反にしてもだけど東芝はほぼ持ち出される側なので、この国では優れた技術に対する見返りが少ないことの裏返しでもあるように思える。
オフセット問題
アラインメント問題などとも呼ばれる。パーティションスターティングオフセットの位置が SSD( NAND )のデータブロックサイズと噛み合わないことで生じるオーバーヘッドが引き起こすパフォーマンス低下。クリーンインストールで生じることはないが、HDD から OS ごと既存環境を SSD にクローン移行するようなケースで悩まされるようだ。
参考:NAND/AFTにおけるパーティションアラインメント問題のまとめ