402 Payment Required - お金が必要です
レンズ - SIGMA 24-60mm F2.8 EX DG
希望価格6万8千円。デジタル過渡期の大口径標準ズーム。2004年6月発売。
F2.8通しの大口径標準ズームの歴史は意外に古く、FマウントにおいてもAF初期の1987年にはAiAF 35-70mm F2.8Sが登場している。20世紀末あたりから各社広角側の拡張が行われるようになり、現在では一般的となっている24mmスタートもキヤノンのEF 24-70mm F2.8が2002年にリリースされている。ただ広角側の拡張はレンズ設計の難易度が高く※、標準ズームのワイ端はおそらくここらが下限だろう。
特にフランジバックの長い一眼レフにおいてはバックフォーカス(後玉と結像面の距離)を稼ぐためにレトロフォーカス系を採用せざるを得ないが、それゆえテレフォト系よりも大型化し前玉も巨大なものとなる。また収差も顕著になり、補正の非球面レンズなど高価な硝材を必要としたり、レンズ構成が複雑化してしまう。
本レンズも望遠側60mmに留めズーム比を低くすることで少しでも設計のハードルを下げようとした結果なのだろう、と思いきやわずか3ヵ月後に24-70mm F2.8 EX DG MACROが、さらに11月には28-70mm F2.8 EX DGまでリリースされシグマフリークの混乱を招いた。
参考:GANREF
旧製品の情報を自社サイトから消すのはよくないよ。
三本を比較すると
24-60mm | 28-70mm | 24-70mm | |
---|---|---|---|
希望価格 | 6万8千円 | 5万2千円 | 7万円 |
重さ | 550g | 510g | 715g |
レンズ構成 | 15群16枚 | 12群14枚 | 13群14枚 |
最短撮影距離 | 38cm | 33cm | 40cm |
フィルター径 | 77mm | 67mm | 82mm |
※いずれもAFはボディモーター駆動
こうやって見ると24-60mmには小型軽量のほかいいところがないように思えるが(15群16枚でこの重さはむしろ不安だがw)、24-70mmはフィルム時代の製品に後玉の反射防止コーティングを変更しただけで設計が古く、インナーフォーカスですらない(そのくせフードは花形なのだが)。フィルタ径も82mmと70-200mmクラスよりもデカい。価格差がかなりあるぶん28-70mmとの比較はちょっと不利か。
なお現行のシグマ24-70mm F2.8はIFかつHSMが搭載され格段に機能性が向上している。
2015-01-10
D810の標準レンズとしてヤフオクにてゲット、ミッションコンプ。ほんとは24-70mmに入札していたのだが高値上書きされたのでこっちにした。テレ端は弱いがF2.8通しを2万ちょいで手に入れられるんだから贅沢は言わない。モーター非内蔵だけどD300で使ってるタムロンの17-50mmよりは静か。そんな遅いとも思わないしそんな速さを必要とする被写体を撮るとも思えない。手振れ補正も要らんだろこれだけ明るきゃ。
ただフードがないのは誤算だった。まあ別売り(LH825-03)で2000円くらいで買えるようだが。タムロン17-50mmのフード(AB003)が4000円以上するのとは大違いだ。
17-50mm F2.8と共通。フィルタ径は同じだし24mmの画角で干渉しない形状であればAPS-Cの17mmも問題ないのだろう(遮光性は若干落ちるんだろーが誤差の範囲だろう)。すぐユルユルになるようで耐久性はあまりよくないようだが安いのでそこは目をつぶる。
2015-01-21
D300をドナドナしたついでにヨドバシでフード調達、ミッションコンプ。ついでに77mmのレンズキャップも。
査定待ちの間に24-60mmのフードゲット、ポイントで1700円。シグマのフードは安くてよいな。 pic.twitter.com/YedlaLKxqZ
— ギガ男爵|転落中 (@exbaron) 2015, 1月 21
だがしかし、逆付けできないが超しづらいのは誤算だった。
2015-01-31
やっぱり強光源が入るといろいろ、ね。こうして純正14-24mmが欲しくなるのかしら。
しかしフレアの出方がレンズ構成そのまんまみたいで、これはこれで面白い。
解像感はまずまずで、少なくともタムロンの17-50mmんときみたいなガックリ感はない。10年前のレンズでこれなら上出来だわ。ただ周辺の流れは顕著。コントラストも低い。
2015-02-20
フードを逆付けしにくい件、純正はもちろん社外品の24-70mmと比べてもコンパクト(特に全長87mmは素晴らしい、純正なんて133mmだもん)なので最近はそのままカメラバッグに放り込んでる。ただレンズキャップ(ニコン純正77mm)が妙にハメにくいので、そのうちフードハット Mに替えようかな、と。
とにかくこのコンパクトさは美点。逆光時の盛大なフレアは厄介だけど、大柄でスナップには不向きなD810だからこそ純正24-70mmあたりを振り回すのに比べるとだいぶ気が楽というか、レンズ買い増しても残しておきたくなる。
2015-09-30
ようやく澄んだ青空に吸い込まれそうな季節がやってきた。わしは秋が一番好きじゃ。
おやまあ。わしは物の扱いが雑なので前玉保護のためにフィルターは必ず装着しているのだけれども、フィルターひとつでここまではっきりした差が出るとは。
そんなわけで、安物フィルターなど窓から捨ててしまえ!というお話(華麗にキャッチ。
2016-06-25
中年男性、写真やめるってよ。
一身上の都合により、機材一式ドナドナしますた。