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アクティブスピーカー - ONKYO GX-70AX/HD/HD2
参考価格 19,800円(AX )。高品位な 2 ウェイアクティブスピーカー。AX は1999年7月、HD は2006年12月、HD2 は2013年8月発売。
アクティブスピーカーはおまけスピーカーとコンポの間を埋めるニッチなカテゴリーだが、PC 周辺機器と AV 機器入門の性質を兼ね備えているせいかわけのわからんメーカーも多い。そのへんオンキヨーは現存する数少ないピュアオーディオメーカーだけあってエントリーモデルでも手抜きの少ない安心ブランドのひとつである。
また昨今のハイレゾブームや USB サウンドの浸透で新製品ラッシュが続いているが、音声は映像ほど派手な日進月歩を繰り広げてるわけじゃなく、特に音の出口であるヘッドフォンやスピーカーは“壊れさえしなければ”長いこと現役でいられる。本製品も発売は前世紀だがクラスを超えた品質の高さでロングセラーとなった。現在でも愛用者が多い。
10cm ウーファー& 2cm ツイーターのオーソドックスな 2 ウェイ構成で重低音派には物足りないかもしれないが、再生周波数 48Hz~20KHz の出力 15W + 15W と PC スピーカーとしては必要にして十分。端子はサブウーファー出力含めすべて金メッキ処理。特記事項としては 2 系統の音声入力を混在できる点だろう。この入力ミキシングや独立トーンコントロールボリュームのおかげでフロントの外観( R )がダイヤルだらけになってしまいちょっと安っぽいのが玉にキズ。キャビネットは 12cm x 22cm x 20cm と画像の印象よりも大柄でずっしりした木製( MDF )。アンプを備えた右が 2.9kg、左が 1.7kg とデスクトップ設置は少々きついが、重量感あるほうが安定した再生に繋がると思われる(プラシーボも込みで)。貧乏人には消費電力 24W もありがたい。
現在はGX-70HDを経てGX-70HD2が登場している。見た目はまったく同じで、差異はハイレゾ対応のため再生帯域の上が 100kHz まで延ばされたこと、高チャンネルセパレーションの新型アンプを搭載していることくらい。ハイレゾ環境でなければ AX で十分だろう(裏を返せばハイレゾを睨んでいるなら HD/HD2 を選ぶべきだが、こちらもデジタル入力はサポートしていないので上位モデルのGX-77Mが妥当だろう)。
参考:rencontRe Lab GX-70AX のコンデンサ容量メモ|コンデンサ交換(実施編)
音はいいけど、電磁波シールドが甘々
という指摘。ま、元の値段が値段だし発売も古いから仕方ないんだろうね。
競合は FOSTEX の PM0.3 と TASCAM VL-S3 で、ぶっちゃけこのカテゴリーだと本機も含めた三択と思う。まあこの三機種の中だと価格的に GX-70 は分が悪いが AX の中古はかなり安いし、入力 2 系統+バランス調整はマジ重宝するのよね。ちなみに入力 2系統自体は下記機種も全部備えてるけど、ミキシングバランスを調整できるのは GX-70 シリーズだけ。
ものすごく大雑把な傾向は高音の PM0.3 、低音の VL-S3、小音量向けの NX-50、コンパクトな GX-R3X で、全部試聴したうえでの個人的評価は VL-S3 ≒ PM0.3 ≧ GX-70 HD >> NX-50 >> GX-R3X 。
おそらくサブウーファーを追加すれば PM0.3 が完全体になるけど、(他の製品も含め)デスクトップリスニングでそこまでやるのなんか違うと思うんだよねw あくまでもスピーカー単品で聴く前提では VL-S3 がベストチョイスじゃないかな。
2015-09-12
先日ポチった三菱のモニターは予想以上に快適なのだけれども、内蔵スピーカーだけはどうにもお粗末で困る(こんなの付けるくらいなら USB ハブにでもしとけって)。いちおうBOSE の 101MMとYAMAHA の DVR-S60というホームシアターはあるんだけど設置場所取るわ配線面倒だわ部屋の防音ぐだぐだであまり大きい音では鳴らせないわで眠ったままなのだ。
追記:結局閣下に引き取ってもらった。
TASCAM の VL-S3がよさげなんだけど「1万円出すなら CF 買い足すわっ」って感じなので、諸々込みで3000円を上限に探してみたら、こいつが所によっては捨て値状態になってることが判明、1000円で落とせるならと入札中。
2015-09-13
5 0 0 円 で 落 札 はさすがに虫が良すぎたか。締め切り間際に1000円超えてギブアップ。ヨドバシのポイントが 5 千円くらい貯まってるので明日新宿出る用事あるからついでに適当に物色してみるべ。
2015-10-01
後継モデルの GX-70HD が3500円即決で出品されてたので脊髄反射、ミッションコンプ。送料込みで 5 千円ならまあ、上出来だべ。あとはSE-90PCIでも入手すりゃリスニング投資はひと段落。この上を求めるに今の暮らしは不相応だし、だったら3万円クラスのヘッドフォン買ったほうが幸せになれるわ。
2015-10-07
届いた。デカいわ重いわ、モニタの隣は気が引けるので設置場所を思案中。
さすがにこのサイズだけあって、映像や作業の BGM といった純粋なリスニングではない“PC のサイドスピーカーとしては”申し分ない。オーテク製ステレオミニ- RCA ピン変換コードが同梱されてたけど接触不良気味でビリビリいってたので手持ちのに交換したほか、特に不具合はなし。解像感こそ値段なりだけどボリューム絞っても音場が崩れない。低音が普通に鳴る。高域も伸びる。若干中域が弱いとはいえ無理やりブーストしたいい加減なドンシャリチューニングみたいに会話やボーカルが埋もれるようなことはない。ただ定位はちょっと微妙かな。どこで鳴ってるのかときどきわかんなくなる(位置関係煮詰めれば変わるかも)。
ボリュームの左右バランスはないが入力系統バランスはあるので、入力 1 の L と入力 2 の R みたいな繋ぎ方すれば左右バランスも可能っちゃ可能。
不満はスイッチの位置。点けっぱなしはコンデンサに負担かかりそうなのでまめにスイッチ切りたいんだけど、R のフロントパネルにごちゃごちゃノブくっつけておいて電源だけ背面とかナンセンスだよ。しゃーないので自分で中継スイッチを挟むことにする(しっかしなんで中継スイッチってコタツみたいなのしかないんだろう?)。あとヘッドホンのミニジャックの位置がネットの内側という意味不明な仕様でとても残念(ネット掛けたら使えんだろが。
なお理屈はよくわからんが、同じ曲でもローカルの iTunes より YouTube で聴くほうが音場が安定する。MP3 と AAC の差でもなし、なんじゃろ。
色気はないけど(中古で) 5 千円程度で買えるアクティブスピーカーとしてはかなりのデキじゃないかな。中域さえもうちょいしっかりすればクラスでベストチョイスと思う。
2016-06-23
ネットの取り付け上下逆だったことに今日の今日まで気づかなかった!丸いほうが下だったのかあ!
そんなわけで、ヘッドフォンぶっ挿しても問題ありません。
それとは別に予備役入りしていた二代目ギガマシーンを現役復帰する予定なんだけど、コイツが入力 2 系統持ってるおかげでスピーカーに困ることはなさそうだ。
2016-10-18
二代目現役復帰。何度も説明してるように GX-70 シリーズは入力が 2 系統あるのでさっそく二代目を繋いだのだが…どうにも腑に落ちないことが一点。
まずマシーンの配置はこんな感じである
んで、スピーカー背面の入力を上から覗くとこんな感じ。
たいていの人は配線跨がないよう“A に右手の二代目、B に左手の三代目”を繋ぐと思うわけよ。
ところがフロントの MIX VOL はどうなってるかというと、
つまり右に捻ると B のみ、左に捻ると A のみ聴こえるんだけど感覚的には逆じゃね?仕方ないので背面入力の A に三代目、B に二代目を繋いでるけどさ。
ちなみにモニタも最初は入力系統を D-sub と DVI でそれぞれ二代目&三代目としてたんだけど、結局個別に用意してそれぞれ DVI をメイン、D-sub をサブモニタ扱いできるようにしてみたら、これがえらい便利。全画面再生時にプレイリストをサブモニタに表示とか、使い勝手超よいぞ。
そんなわけで、音声は異なるソースを同時に鳴らしても混乱するので複数の入力を 1 セットに集約するのが理に適ってるけど、視覚情報はむしろ同時比較できるべきでスペースに余力があるなら複数モニタのほうがよい、という結論に。
2019-08-04
勢いで TASCAM VL-S3 をポチってしまった。場合によっては GX-70 は閣下にでも献上しようかと思ったけど、比べてみて改めて GX-70 の使い勝手の良さがわかったので、しばらく保留。