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多くの常連が無駄死にで無かったことの証の為に・・・ 再び一陣の先頭を守る為に! 正門よ!私は帰ってきた!!

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「高画素機だけになるのは困る」って話を必要/不要に二極化する人のいうことは聞かなくていいと思うよ。わしは軽トラで事足りるけど世の中にはダンプが必要な人だっている。それだけのこと。

デジタルカメラ - Nikon D810

直販価格34万8千円。36メガピクセルを誇るフルフレームの準フラッグシップにして万能選手。2014年7月17日発売。

Nikon D810

キャッチコピーは画力一新 描写の限界を超えた3635万画素。発売当時、脅威の3600万画素とローパスフィルターのキャンセルで中判に迫る高画質が話題となったD800/800Eを、メーカー曰く“ゼロベース”でリファインをかけた後継機。画素数こそ据え置きだがミラーアップ時におけるセンサー式の電子先幕シャッター、機構ブレ対策としてブレーキング時の振動を抑えるモーター駆動のクイックリターンミラーなど耐ショック性を高め、さらに常用感度の低感度側をISO64まで拡大とさらなる高画質のためのテコ入れが随所に見られる。

画像処理チップはEXPEED4となり高感度耐性や連写性能の向上と色再現の高精度化を果たしているほか、明瞭度やフラットの追加などピクチャーコントロールの幅も広がった。露出面でも被写体より背景が暗い状況を想定したハイライト重点測光を加え事実上の新機種といってよいほとんどスキのないモデルに進化した。AF周りもグループエリアAFの追加などD4Sとの共通点が多い。

スチルだけでなく、60fpsのFHDプログレッシブ記録やパワー絞りの搭載、内蔵マイクのステレオ化など動画機能も進化している。GH4は別格としても動画においても発売時点の一眼レフでトップクラスの性能と思われる。

動画記録の映像ビットレートは非公開だが、実機で測定したところFHD1080pの60fpsで平均36Mbpsのピーク75Mbpsだった(フレームあたり75KB)。なおコンテナはMOVで、リニアPCMによる音声記録の兼ね合いと思われる。なお2015年夏にはHDMI出力による外部レコーダー連携強化のファームアップが実施される予定。

2015年2月には赤外カットフィルターの特性を変更し、D810比で約4倍のHα線透過率を持つ天体撮影専用モデルD810Aを追加。波長域以外にも長時間露光向けのマニュアルモードを搭載、ファインダーやライブビューの表示もカスタマイズされている。

ボディ形状はD800を踏襲、外寸に変更はなくD800/800E用マルチバッテリーグリップのMB-D12がそのまま利用できる。バッテリーもEN-EL15で変わっていないが消費電力の改善でCIPA準拠撮影枚数は900枚から1200枚と3割以上アップした。

なお初期のキットレンズはAF-S 28-85mm F3.5-4.5だったがのちに24-120mm F4キットが加わった。28-85mmはセンサーの性能にレンズが負ける可能性があったので、24-120mmないしボディ単体での購入がよいと思われる。

ニコンニコンダイレクトマニュアル(PDF)|NEF Codec

α7RIIやEOS 5Dsなど画素数でD810を上回る後続のライバルと比較しても解像力は決して劣るものではないしコストパフォーマンスの面では勝っている。むしろD810のトータルバランスの高さがよりはっきりしたといえるだろう。フラッグシップ級と比べれば物足りなさを感じる連写性能も高画素機としてはかなり優秀で、そのうえD800ほど神経質にならなくても手持ち撮影ができるように純粋にプロダクトとしての完成度が高い。

Nikon D810

ある意味Dfよりも所有する喜びを味わえる、そんな逸品。製造国がタイになったけど、そんなのを気にする奴は買わんでええ(Thailand Nikonとタチの悪い中華プロダクトあたりを一緒にするようなやつはモグリだろ)。

デジカメwatch|ニコン「D810」で見えてきた高画素モデルの進化の方向性

D810に限らず、ニコンユーザーはこの記事のピクチャーコントロールに関する言及には目を通しておいたほうがよい。他もいろいろためになる。


開門ダッシャーのギガ男爵としてはやはり連写性能が気になるところだが、バッファが拡大されたのか速度・枚数ともにD800から向上。特に15.3MピクセルとなるDXクロップ時14bit RAWでも7コマ/秒を達成しているのは特筆に価する。D300/300Sユーザーは泣き所であったRAW連写の弱さを克服したモデルとして今でもD400を待ち望んでいるわけだが、D810のDXクロップとマグニファイヤの組み合わせで限りなくこの要件を達成できるというのは、極めてクリティカルな出来事だ(わしが購入を決断したのもまさにこれが理由に他ならない。

お値段はそれなりに張るしAPS-C中心に組んでいた人は広角~標準系レンズの追加投資が必須となるものの、D4Sに鞍替えするのに比べたらずっと安く済む。ひょっとしたらニコンは、執拗にDXに固執するD300/300SユーザのFX移行をD810で促そうと企んでいるのかな、なんて思ってしまった。DXの未来はどうなるのだろう。

D810製品番号検索

発売直後に問題となった、特定条件下において輝点が目立つ不具合に該当する製造ロットのチェック。オレにはあんまり関係なさそうだけどね。

D800/800Eとの外観上の違いは、正面はロゴの位置がちゃんと正対して見えるようになった。背面はAF/AEロックまわりの形状とiボタンの追加ってところか。ペンタ部やグリップまわりも若干違うみたいだけど同時に見比べないと気がつかない程度。マウント脱着ボタンそばの小さな白い半球はオートホワイトバランス用の受光窓なんだろうけど、どうせならペンタ部のNikonロゴのiの字とかに実装すればいいのにね。

参考:Imagerマニア|ニコンD810センサの外観とスペック変更された点などについて

興味深い一文は2年に渡る、D800とD800Eのローパスフィルタ有無の壮大な市場実験により、今回ハイアマやプロ相手でも、画素ピッチ5um□を切れば、ローパスレスでもモアレは問題無いとの結論に至ったってところかねえ。画素集積度と画素ピッチは必ずしも同じじゃないけど、5umってのがひとつの目安になるんかな(あんまり公表されんがね)。

参考:Shuffle by COMMERCIAL PHOTO|フォトグラファーが検証するNikon D810の実力

文中のシズルとは消費者の五感に訴えて購買意欲をそそる広告表現で、語源は鉄板のジュージューする音らしい。汗ばんだ乳首とか、玉袋がパンパン鳴るさまとかか。

それはともかく、ログカメラの比較記事にあるD810には「このカメラのオーナーである」ことの満足感がすごく伝わってくるんですという一文が、このカメラの存在を非常によく表している。D1桁以外の現行機種で所有する喜びを見出せるのはD800シリーズをおいて他にないと思う。D750なりの後発機種が出ても心のゆとりがぜんぜん違うし。Dfは・・・ヴィンテージカメラ臭いが強すぎて、日々の道具としての満足度とは違う方向に進んじゃってる気がして、どうも。Gold Editiontonとか聖闘士かよ。

2014-06-27

D300/300Sの後継機種がなかなか出ないもんだから、広角系の充実という口実でフルサイズでお茶を濁す、なんて選択もありだよなあ、と。これまでその最有力はD700だったのだが、D3/D3Sもずいぶんお求めやすくなってきたよねー、なんて思っていた。

がしかし、D810のスペックを見ると「こっちのがD400互換的に使えるんじゃね?」と。だってDXクロップしてもD300/300Sよりずっと画素数多いんだぜ!そのうえRAWで連写速度落ちないなら弱点ないじゃん!7コマ/秒は縦グリが必要になるけど、それはそれでエネループが使えて経済的。見た目もかっこいい。

問題は、現像に使ってるACDSee Pro 6が例によってRAW対応遅いんだろうなあ、ってこと。D810より前のカメラで撮影したRAW(NEF)画像にも、 [フラット]や[明瞭度]の適用が可能らしいので、Capture NX-D使ってみっかな。あとPicture Control Utility 2も興味深い。

2015-03-19追記:旧Pro 6におけるD810のRAWデコード問題は無事解決した。

2014-06-30

ニコンの一眼レフはなぜか連続撮影可能枚数が100枚に制限されてる。D810はJPEGに限ってだけどこの制限がなくなったみたいで、リモートコードを使わずボディだけでタイムラプス撮影するのにけっこう便利になったんじゃないかなあ、と。

2014-08-11

RumorsでD610とD810の間に位置するフルフレーム機を出す出さないなんて話題が。D300使いとしては、正直APS-Cかフルフレームかよりも高速連写機がD4Sしかない現状をどうにかしてほしいのですがねえ。メーカーとしては手頃な高速連写機なんて出したらD4Sが売れなくなっちゃうことを心配してるんだろうけど、タレコミの通りならFX5機種に対してDX2機種なんてラインナップになるわけで、いくらなんでもあざといのでは。7D mark2にD300系ユーザー全部持ってかれてから慌ててD9000なり出すなんて下策に走らないでほしい。

・・・まっとうなサイクルなら、手持ちを下取りに出して新機種に移行するのがひとつの王道なわけだけど、これだけ間が開いちゃうともはやD300/300Sの売値なんて二束三文で、ゼロベースでボディ買うならマウント移行も視野に入ってくる。だから性能面で劣ろうが7D2より先にD9000なりを出す必要があると思うわけだ。それに対してニコンは、フルサイズ移行をこれでもかとゴリ推ししてるわけで、正直付き合ってらんないって人が出てきても不思議じゃない。つかもう待ちきれないんだよね、だから先に高速連写機出したほうがAPS-Cハイエンドの天下を取るんじゃなの。俺が我慢したところで日々のシーンは待ってくれないことをメーカーは真摯に受け止めるべき。

あとD300使いの不満は、本体はもとより電池までディスコンになってるので潰しが利かないこと。不満というよりも不安だな。バッテリー5個持ってるけど、どれもこれも給電時間の目減りがけっこう気になってる。中古のMB-D10は偽者流通が激しいし。

2014-09-25

D750のコレジャナイ感が予想通りすぎてつらい。

剛性出すだけならカーボンモノコックで十分イケるだろうけど(新素材の採用は成型の自由度に貢献してるんじゃないかな)、やっちまったときショック品の過程なくいきなり全損、って怖さはある。あと基盤とか内部の構成部品で重量バランス取るのが難易度高そう。外装やシャシーに金属使わないからWi-Fi搭載のハードルが下がったのは、けっこう大きなメリットなんだろう。いずれはこういう方向に収斂するにせよ、今の時点では従来の枯れたボディ構造を支持。

飛び道具系は個人的に興味ないけど、どうせ新技術に振るなら見慣れた筋肉隆々のマッチョマンじゃなくて、もっとエレガントでスタイリッシュに攻めて欲しかったなあ。日本の工業製品は直線と曲面の使い方、バランスの取り方がどうもイマイチで、中でも最近のニコンの野暮ったさは目に余る。ここらでいっちょ国産離れしたアバンギャルドなのをジウジアーロ大先生にお願いしてさ。

たとえばEMは、すごく良かった。でも当時はイマイチ受けなかった。性能の素っ気無さも理由なんだろうけど、それも含めた提案を理解するにはまだまだ時代が早すぎたのかな。昔も今も正面にデカデカとメーカー名を掲げるのが当たり前の業界だし。

2015-01-01

おおみそかギリギリまでお仕事に駆り出される。その甲斐あってまずまず基金が溜まった。もともとはニーヨンヨンを買うつもりだったのだけれども、先月までは初期型の中古けっこうダブついて40万円切ってるものまであったのにほんの2週間くらいで一気に市場からタマが消えてしまったので、先にボディのグレードアップを計ることにした。ヤフオクで漁ってみると都合よく26万円即決で出品されてたので「ええい、ままよっ!」とポチる。ミッションコンプリート。

銀行営業日の関係で、発送は早くても5日の月曜以降。んま、遅くとも来週中には届くべ。それまでにいろいろ揃えないとあかん。

  • クソ速くて大容量のCF
  • 予備バッテリー・EN-EL15
  • 縦グリ・MB-D12
  • Nと書かれたレンズ
  • KIRKあたりの専用プレート
  • 当然アルカ互換雲台も
  • できればチルトヘッド
  • 1.4xくらいのマグニファイヤー(DK-17Mほか)
  • 素性のいいUSB3.0リーダー
  • 定期的に2TB級のHDD追加

ちょっとちょっと、Dひと桁なら、ボディ以外に追加投資かなり必要だろう、と想像ついたんだけど、D810もかなりヤバいじゃん。あ、カメラバッグも見直し必要かもしれん。

2015-01-06

届いた!

はやる心を抑えひとまず製造番号チェック。

よし無問題。

電池はすっからかんだしレンズ(ついでに落札したSIGMA 24-60mm F2.8)もまだ届いてないし、外はやたら風が強いので今日はニヤニヤ眺めるだけにしよう。

あ、レンズ到着までに現像ソフト追加しとくか。何しろオレ様御用達のACDSee Pro、日本語版へのローカライズや新機種のRAWサポートの遅さが最大の泣き所で今年発売のD4SやD810、D750への対応がいつになることやら。

そんなわけで、純正のCapture NX-Dほかいろいろと。

  • ファームウェアアップデート(Ver1.02)
  • Capture NX-D
  • Capture NX 2体験版
  • Camera Control Pro 2体験版
  • NEF Codec(Ver.1.24.0)
  • 歪み補正データ for Nikkor

準備は整った。

2015-01-18

Lプレートもほしいのだが、その前にアルカ互換雲台だろ。

D810とLプレート

Lブラケットともいうな。筐体形状がほぼ同じなので基本的にD800/800Eのものはそのまま使える。当たり前だが縦グリMB-D12装着時のLプレートもそのまま使える。何のために使うかは「アルカスタイル」でググるがよろし。

で、有名どころとしては上記写真のRSSとKIRKだが、ほかにD800/810向けのLプレートはないかと探してみるとけっこうあるもので。何しろKIRKとRSS高いからね!

  • RSS(Really Right Stuff)
  • KIRK
  • SUNWAYFOTO
  • MARIKINS
  • BENRO
  • SIRUI
  • LEBEL
  • JOBDESIGN
  • ----嘆きの壁----
  • MESTOS
  • FEISOL
  • NEEWER
  • FITTEST
  • MARSACE
  • KangRinpoche
  • Desmond
  • XCSOURCE

とりあえずオレ調査でこんなもん。下に行くほど聞いたことないメーカー、嘆きの壁より上を選んでおけば間違いないのではないか。国内売りしてないのもあるけど、e-bayとかB&Hとかでがんばれ。

なお本家ARCA-SWISSからも汎用Lプレートは出てるけど、おそらく世にあるLプレートの中でもいちばんカッコ悪い(んまあ無骨すぎて逆にカッコいいという見方もあろうが、少なくとも機能性は皆無)。

アルカスタイル考案者としての業績は認めつつも、実製品に関しては雲台を除いて本家は選考対象にしちゃいかんと思われる。

2015-01-20

未だまともに撮ってないんだが、現時点の雑感など。

性能・画質

ACDSeeでRAW現像できんからJPEGのみの感触だけど、さすがにD300とはすべてにおいて余裕がまるっきり違う(比較対象間違ってる?だってほかD50とD80しか知らんもん)。高感度画質もウェブにうpする程度ならISO6400まで常用できそうな雰囲気。もっとも雨の最終とかナイターみたいに絶対的なEVが不足してるシチュエイションで(しかも動体相手で)どうかはわかんないけど。デフォルトのピクチャーコントロールも明確に傾向が異なってるので選びやすい。個人的にはポートレートの発色が気に入った。風景はちょっとコントラスト出しすぎで、フラットはその逆かな(ダイナミックレンジは広いみたいだけど撮って出しじゃわかんねーよ)。

Caputure NX-Dは重くて使う気になれんわ。JPEGだとまるで調整できんし。ここ一番はともかく、普段はJPEG&ACDSeeで十分かもしれん。

JPEG撮って出し(L)の解像度が7360x4912で、2:3トリミングすると7360x4906ピクセルかー。D300の撮って出し(L)は4272x2848だったから、リサイズすると高感度ノイズ耐性の高さもあいまって、D300のISO800がD810のISO6400くらいの感覚、マジで。こりゃすごい。もちろん実戦ではそこまで差は出ないだろうし低EV時の塗り絵っぽさが解消されてるかはわからんけど、少なくともISO1600や3200を安心して使えそうでありがたいし、これくらい余裕があれば感度AUTO使ってもいいって思える。てか常用してる。

ブレに関しては、オレの判断基準だと、ミラー機構一新しただけあって購入前に心配で身構えてたほど神経質にならなくてもよさげ(このへんはD800と比べられたらいいんだけど、ミラーショックの少なさは一回りミラーの小さいAPS-CなD300と比べても明らか)。静音撮影はいうほど静かじゃない。いやこれはノーマルのシャッター音がかなり小さいせいでそう感じるんだと思う。

AF性能はまだわからん。モジュールはアドバンストマルチCAM3500FXだし時期的にD4Sより後発だからピン抜け対策も済んでると思うんだけど。グループエリアAFにはちょっとだけ期待してみる。

1年ほど使った印象では、歩留まりはD300とおおむね同じかな。センサーの能力がD4Sと同じでも像消失時間が長いぶん測距の余裕が少ないんだろう。AFエリアモードはグループエリアよりダイナミック9点使ってる。

ここまでの判断としては、画素数の多さを必要以上に敬遠するのもまた悪しき先入観と知った。多いものを減らすことはできるが少ないものを増やすことはできないのだから。最終保存サイズに関係なく、せっかくの高画素は高画素で記録しなきゃ意味ねえというか撮影サイズはリサイズ前提でもLに限定すべきだよなこれ。

機能・操作性

タムロンの17-50mmを装着すると勝手にDXクロップされた。社外品でもちゃんと機能するのはよいな(どうやってイメージサークル判断してるんだろ?)。この状態で4800x3200ピクセル、素晴らしい。シグマ24-60mmには手振れ補正がないので不安な状況ではこっち使うって手もあるわな。

今のところ機能面での不満は、現在の撮像サイズがDXなのかFXなのか甲板液晶ではわからないことくらいかな。まあファインダー覗けばいいだけの話だし、動画撮影ボタン+コマンドダイヤルに範囲切替割り当てたので、ボタン押せばどっちかわかる。なおフォーカスポイント照明と撮像範囲外のグレーアウトはトレードオフ。たぶん表示機構が共通なんだろうね。

カメラ内HDRはあまり使えない。コンデジやソニーあたりのものと違ってブレや構図ズレの影響が露骨に出るから三脚必須なのよね。ぶっちゃけレタッチで擬似HDRに仕上げるほうがストレス溜まんないかも。

操作性はすこぶるよろしい。中でもinfoボタンはめちゃくちゃ便利。カスタム撮影メニュー&カスタムメニューを一発切り替えできるのはすごい有難いし、ノイズリダクション&アクティブDライティングの調整もここから呼び出せるのは助かる。インターフェイスも実にわかりやすい。各種ボタンとコマンド&サブコマンドダイヤルの操作でできることも多いし、あとinfoメニューとマイメニューを組み合わせればセッティングの変更に手間取ることはない。問題は全部覚えられるかどうかだけど(※ISOオートのオンオフをサブコマンドダイヤルで切り替えできることに気づいたのは買って1年近く経ってからだ!)。

ちなみにカスタム撮影メニュー&カスタムメニューはこんな感じで登録してる。

A:Racing
その名の通り競馬撮影時。連写を重視したセッティング。
B:Standard
特に用途を決めていないけど、人物撮りとか誰かに撮ってもらうときとか。
C:Snap and Landscape
普段はこれ。スナップと風景でピクチャーコントロールを変えてる。
D:HDR
名称はHDRで登録してるけど要はJPEGオンリーのセッティング。
オートフォーカス

性質上仕方ないのかもしれないけど、AFエリアモードのグループエリアで周辺の測距点を利用できないのがちょっと物足りない(左右方向に9&上下方向に3段階、ダイナミックだとそれぞれ11&5段階)。カスタム撮影メニューごとのAFエリア制限はこんな感じにしてる。

Racing
シングル、ダイナミック9点、3D 51点、グループエリア
※AFモードはC(コンティニュアス)のみに制限
Standard
制限なし
Snap, HDR
シングル、ダイナミック21点、3D 51点、オートエリア

Racingでもレース撮影時はダイナミック9点もしくはグループエリア、パドックでダイナミック9点もしくは3D 51点にしてる。ちなみにマルチパターン測光の顔認識は基本的に使ってない。

動画

動画はフルHDの範囲では十分でしょ。これより上は4Kになっちゃうし、HEVC記録やCinemaDNG記録にも対応ってなるとチップの処理量が多すぎるだろうし。ただタイムラプスに対応するのであれば、撮像範囲をHD(1280x720)以下にしてもよいから120~240fpsのハイスピード撮影もできるとよかった。あとファンクションボタンのカスタマイズでパワー絞りが使えるのでスムースな被写界深度変更ができる。どうせならピントもスローフォーカスみたいな動きができたらよかったけど、そういうのはレンズサーボも影響するので難しいか。

外観

デザインはオーソドックスで保守的で特に惹かれるものはない。が質感は素晴らしくフラッグシップ級の佇まい。丸窓最高、D300もがんばってたけどここだけはチープだったもんね。なんというか、他に新機種が出ても揺ぎ無い充足感がD800シリーズにはあるよ。

ハンドリングはもっと小さく軽いほうがいいんだろうけど、たとえばグラビア撮影をスマホで撮るのとゴツいボディ&レンズで撮るのとでどっちがモデルさんの気分が高まると思うかね?撮影者としてもこの大きさと重量感が本気で撮ろうという気分にさせてくれる側面が確実に存在するのだ。

その他

決定的な不満を挙げると、これはD810に限らずニコンのFX機種すべてに共通することなのだが、測距点が中央に寄りすぎ。レンズや構図、距離によっては周辺の被写体のピントを中央で合わせて構図変更すると微妙にズレちゃうんだよね(許容できないレベルのコサイン誤差)。動き物だともう周辺お手上げ。どうしても構図優先したい場合はDXクロップして少しでも寄せる、くらいしか対応策がない(もちろんライブビューやマニュアルで合わせる手も残されてはいるのだがスナップで悠長なこといってられんだろ。

でだな。すごい気に入った反面、オーバースペックというか、オレの主たる撮影フィールドとこいつのポテンシャルを活かせるシチュエイションが噛み合ってないというか、どうしたものか持て余してるのが現状だわ。先にニーヨンヨンの入手を優先すべきだったのかなー、なんて思いが沸いてもくる。でもこっち買っちまったんだ、撮るしかねえよな!だから何を!

D300からD810への移行をクルマに喩えると、(メーカー違うけど)FC3Sからセルシオに乗り換えたような感じかねえ。画素数≒排気量といっていいかもしんない。D610とかは普通の2.5リッターセダンになるのかな(1DxやD4sはR35 GT-Rだよ、間違いなく。ってことはニコワンはカプチーノとかになるんか?

あとは、覚悟していたけど、ワークフローの時間が倍以上になった!転送からして30分がかりだもん。レース撮って当日更新がつらいつらい。でも画素数落とす気にはなれない。そういうもんだ。

2015-01-21

D300をドナドナしたので、腹括ってコイツと付き合うしかない。んまあ高感度余裕のある機種だと感度AUTOは便利だわ。普段撮りでISO200-6400、ガチ撮りでもISO64-1600とかにしとけばよさそうに思う。

そのD300ドナったお金が予想以上だったので、SDXC64GB買い足した。CFと合わせて128GB、矢でも鉄砲でも持ってこいってんだ。

つかいい加減に作例載せろってな。ベランダからのJPEG撮って出し、画質BASIC。クリックするとオリジナルだけど7MB以上あるので注意。

抜群の解像感(中央の紫のTシャツすごくね?)はまあ当然として、遠景と近景の境界がちょっと不自然だけど※、特にピクチャーコントロールいぢってないのに空がこんな青いなんて今までのニコンじゃ考えられない。なんちゅーか、すごく自然な色合いになった。フリンジも出てないし、これならたいていのケースで撮って出しそのまま使えるだろ。BASICでもこれだから、普段は画質優先のJPEG NORMALでいいんじゃないかな。それと24-60mmも二段絞ると周辺減光ほとんど感じない。F5.6~8がおいしいゾーンか。

D750やD5300の作例見ても感じたことだけど、この発色のよさはたぶんD810云々ではなくてEXPEED4がよく練られてるんだろうね。これからニコン一眼買おうって人はまずEXPEED4を必須条件にしたほうがいいよ。あと上記作例で背景の空と近景の境界が不自然なのは明瞭度のパラメータ+に振ってるせいと思う。

ちなみにこの時点でのショット数は1139、極上品やね。これが26万円なんだからお買い得だった。

2015-01-22

仕事の合間に時間ができたので、ニコン一眼における定番の組み合わせ、DK-17M(x1.4マグニファイヤー)とDK-19(ラバーアイカップ)を調達。ヨドバシで3700円くらい。

さっそく装着だ!まずは標準装備のアイピースDK-17を取り外すのだが、アイピースシャッターがロックになってるのでこれを閉じる必要がある。知らずに無理に回して壊す人とかいそう。

  • DK-17Mの接眼部分にくっついてるゴムリングを外す。
  • DK-19に付属の固定リング~DK-17M~DK-19の順で組み立てる。
  • DK-17Mに付属のプロテクトリングを挟んでからファインダーに装着する。

いちおうこれが正しい手順なのだけれども、最初何も見ないで取り付けたのは

  • DK-17Mの接眼部分にくっついてるゴムリングはそのまま。
  • DK-17MとDK-19に付属の固定リングでDK-19を挟み込むようにして組み立てる。
  • DK-17Mに付属のプロテクトリングは無視してファインダーに装着する。

という方法。下記写真がそれ。

このほうがボディからDK-19があんまり出っ張らないで済むし、何かの拍子に引っ掛けたりしてDK-19が外れるようなこともないと思う。ちょっと調べたら気の利いた人はみんなそうしてるな。でもま、ある程度出っ張ってるほうが背面モニタに顔くっつけずに済むので、しばらくはマニュアルどおりの方法(前者)でいくことにしてみる。

そんなわけで、無事改造は済んだ。マグニファイヤー効果はファインダー倍率が上がった!ってよりファインダーいっぱいで気持ちがいい!って感じ。懸念してたケラレはぜんぜんないけど、視度補正しないといけないのな。これが微妙に合わないというか・・・補正値はマイナス1.5段くらいがピッタリなんだけど、0.5段で固定できないので微妙に焦点が合ってないようなモヤモヤが。んま、普通に撮ってる分にはたいして気にならないので精度が必要なときはライブビューにすればいいんだけど。

なおD300と円形アイカップの組み合わせはけっこう邪魔っぽかったけど、アイカップが干渉して背面モニタが見づらくなるようなこともなかった。このへんはファインダーの大きいフルサイズのなせる業かもね。

2015-02-18

モアレ発見。前回の作例でも同じ箇所で発生してる。

※クリックで元データ。ただし21.1MBなので問題部分を等倍拡大。

これくらいのモアレはD300んときも起きてたので個人的にはD810だからローパスレスだから、ってのはなくて、まーしょーがないんじゃないの、という感じ。

そんなことよりISO6400で実用画質ってのはデカい。絞り優先派のオレとしては、低速限界設定しとけば後はもう頭使うのは構図と被写界深度だけで、シャッター速度のことは気にせずタイミングに集中すればいいんだから、感度AUTOめちゃくちゃ便利だわ。もう普段撮りでのデフォルトみたいになってる。後処理のことも考えるとJPEG NORMALの感度AUTOが気兼ねなく撮れてよい。

もっとも、ここまでくるとなんだか写真の撮り方そのものが変わっちゃいそうでちょっと怖いんだけどね。さすがに動画切り出しとまではいかなくても、果たしてこれを写真撮影と呼んでいいのか?みたいな知恵熱にうなされそうで。

まー先のことはそのとき考えればいいや。ようやく動画撮影できる一眼手にしたのでぼちぼちそっちも試してみたいから、フェブラリーで開門ダッシュの様子でも撮ってみようかな。もちろんカメラ抱えて走りながら撮るんじゃなくて(それはそれでGoProとか使ってやってみたいけど)、ちょっと離れたところから三脚使って回しっぱなしにして後で回収、みたいな感じで。上手くいったらG1のたびにやってみようかなあ、と。見張りは必要だねえ。

ああ、GoProとタイムコード合わせて二画面同時再生とかすると面白いんじゃね?なんだかニーヨンヨンとはどんどん違う方向に進んでるなあ・・・。

高感度画質のチェック~静止絵~

レビュー記事いっぱいあるけど、やっぱり自分で撮ったほうがそのときの明るさがどんなもんなのかと脳内比較できるのでよい。ファイルサイズでかすぎる(平均25MB)のでハイライトとシャドウの両方がわかる部分の等倍切り出しのみ掲載。ノイズリダクションはNORMAL、露出とか詳しいことはEXIFで。

ちなみにこの日の天候は雨、体感的にはもっと暗かった。シートは7枚で日曜夕方から1枚増えたのみ、フェブラリーSなんて毎年こんなもん。

ISO25600(拡張)

さすがに緊急用だねえ。シャッターがサビだらけに見えるもん。

ISO12800

これも厳しいけどスマホの内蔵カメラの等倍切り出しよりはいいかも。

ISO6400

ギリギリ・・・かな。高感度フィルムの粒子的な粗さは感じるけどカラーノイズはほとんど気にならない。ディテールも青地の「入場券」の文字がどうにか判別できるようになった。

ISO3200

小さい文字のディテールが苦しいけど、あとは鑑賞に耐えられる水準かな。ぶっちゃけD300のISO800より好印象。

ISO1600

風景とかの作品撮りじゃなきゃ安心して使えるレベル。

でも被写体によってはISO2500程度でもカラーノイズけっこう気になるから過信や油断は禁物だねー(クリックでオリジナル27.0MB)。

まあ後からソフトウェアのノイズリダクション掛けてもいいんだけど。ACDSee Pro 6のハイブリッドノイズリダクション(強度63)を掛けるとこんな感じ。

確かにノイズは消せるけど、もれなくディテールや立体感もなくなります!って感じ。床とか凹凸が消えてつるっつるの大理石みたいになるよ!

どこまでが許容範囲かというのは個人差がけっこうあるけど、作品撮りの上限はいいとこISO3200の余裕みてISO1600として、ウェブ掲載向けのFHD前後の解像度であればISO6400、512ピクセルまでリサイズすれば拡張感度のISO25600でも十分使えそう(51200はさすがにしんどい)。36MPともなると画素ピッチ的に高感度は不得手と思ってたけど最近のセンサーってすごいんだな。これなら『画素数は正義(キリッ』などと手のひら返しする気にもなるわ。もっともFXの3600万画素よりDXの2400万画素のほうがずっと画素ピッチ狭いんだけどね!

参考:カメラとレンズのきほん|センサーと集積度

次は動き物だねえ。感度上限をISO3200か6400かで迷いそうだけど、DXクロップで撮るときは3200にしておいたほうが良さそうに思う。それとグループエリアAFの具合はどんなものかねー。1角芝生エリアから返し馬狙う際のお約束、正面から迫る構図でD300だとけっこう中抜けしてたのよね。ちなみにグループエリアAFは周囲の測距点も使う関係で任意に選べる測距点は減る。これは実際手にしてみるまで気づかなかった。

明瞭度

最初の作例で指摘した、オブジェクトの輪郭が背景から浮き上がるような感じになる件、比較実験したらやっぱり明瞭度が原因だった。以下ピクチャーコントロールは風景で、明瞭度のみMAX(+5)と0で。

ピクチャーコントロールの風景はデフォルトで明瞭度+3に設定されてるけど、これより強めるとちょっと不自然な仕上がりになるのでいぢらないほうがよさげ。

2015-07-02追記:このオブジェクトの輪郭が浮き上がる現象、輪郭強調処理で画像の輪郭部分の明暗を歪ませて見かけ上の解像感を向上させた結果生じる、リンギングと呼ばれるものに酷似している。

基本的に明瞭度のやってることはコントラストの調整なんだけど、コントラストでは画面全体を調整するのに対し、明瞭度ではオブジェクトごとに調整をかける、という違いがあるらしい。いわれてみれば納得。

動体撮影

いちおう、1回東京初日に繰り出したんだけどさあ・・・。

イマイチ操作方法わかんなくって、シングルAFのまま撮ってることに気づかないわ、AFエリアの切替方法がわからないわで散々だった!

DXクロップ(4800x3200)からのFHD等倍切り出しで水平&WB調整。さすがの高画素っぷり見てこの余裕のトリミング耐性!じゃなくて見事に後ろの芦毛にピンきてるw そりゃシングルAFだもん。

そんなわけで、ピンボケ量産マシーンと化した男爵は世をはかなみ、毒を飲んで次々と死んでいった。動体追従性のテストはまったくやってない。ところでD810の動体評価についての賛否、動体に強いのと動体に対応できるのは微妙に違う。やっぱり秒6コマ程度で動体に強いとはいえないけど、その6コマのうち歩留まりが4なり5なり6なら動体に対応できてる、と呼んでいいんじゃないかな。そんなわけで、歩留まりよオレが気にしてるのは。そこさえクリアすればRAWで連写速度の落ちないD300として使えるんだが。

2015-02-23

前回の反省点を踏まえつつ1回東京最終週へ繰り出した。

ジャジャ馬すぎてシャキッとしないカットばっかりなんだけど、ツボにハマったときの解像感はさすが(DXクロップからの等倍切り出しでこれだもん)。AF-C&グループエリアAFの動体追従性は、バリピンよりも許容錯乱円の範疇で粘ろうとする感じは相変わらずで多少甘さはありつつもD300よりは向上してると思う。

2015-06-22

動体追従はなんも考えないと微妙だけど、撮って出しでも色の深みが増してる感じで、気に入ってる。

動画も面白いもんだ。

ターフビジョンを電車が走り回るのは京王杯と名鉄杯だけ!たぶん。

で、京王杯直前のパドックで、三脚座のネジ緩んでたのに気づかずスポッと抜け落ちた。周囲も一瞬静まる、誰が見てもヤバい落ち方。案の定動かないwww いったん電池外したらとりあえず動くようになった。が・・・ファインダーが真っ暗だ。ミラーアップしたままかと思ったらうっすらと景色が見える。どうも最大絞り(F22)の状態らしい。マウント外して絞りレバー確認したけどちょっとわからん。おや直った。あれまたダメだ。おや直った。あれ(ryの繰り返し。まいったねこりゃ。

そんなわけで、ボディもレンズもかなりヤバい。以来どこにもピントが合ってないボツ量産マシーンと化した我が愛機のトラブルチェックというか、問題の切り分けをしてみた。

シート番でヒマな際に戦闘員を使っていろいろ検証した結果、オートフォーカスの合焦位置が狂ってることが判明。 マニュアルでピント合わせるとインジケータの合焦サインより少しだけ手前がジャスピンで画像もクリアだった(カメラ内のAF微調整だと−15前後が最もシャープだけど完全にピンがきてるわけじゃない)。ファインダーが合ってる&画像もチルトみたいな症状出てない。レンズ(70-200mm F2.8)自体もおかしいけど三本試して全部同じ傾向で、当初はセンサーが傾いてるんじゃないかと思ったけど、AFモジュールのトラブルの可能性もありそう。

まあ原因が何だろうと根本的に解決するには修理に出すしかないんだけど、ダービーまでに直す時間もカネもないのでAF微調整と被写界深度とMFでなんとか騙し騙しやりくり、翌週(6月2日)修理に出てた。

ただ、このD810ちょっといわくつきなのだ。入手はヤフオクでおおみそかに26万円で落札したことは触れたけど、メーカー保証書はなくキタムラの中古保証が半年ついてきた。まあそのへんあまり気にしないタチなのだが、今回修理する必要が出てきて、なんとか保証期間内なので出品者に連絡をとり保証書送ってもらったんだけど、まずレシートの日付が1月3日で固まった。え?オレが落札してから買ったの?しかも金額が27万6千円。ちょっと待て、落札金額より高いってどういうこっちゃねん???さらに出品者は三重県の人なのにレシートはキタムラ広島店になってるの。でも製造番号は合ってるんだよ。怖くてそれ以上細かい事情を聞けずにいる。

そんなわけで修理に出してから3週間、「製造番号を調べたところコイツは盗品だ、貴様に渡すわけにはいかん(ピュア」なんてことになったらどーしましょ、と不安に震えていたのだが、今日電話して確認したらメーカー修理を終えて発送待ちらしい。面倒なことにならずに済んで&しかも無償で済んでよかった。

仮に盗品でも善意の第三者が損害被ることはないはずだけど、いろいろ厄介じゃん。

2015-06-25

修理完了の連絡キター!

部品名称にある前ボディ部組、ってのがよくわからない。マウントならマウントって書くだろうし、前張り革剥がす必要もないし。

2015-06-30追記

ちょっと調べてみたんだが。

参考:メーカー直撃インタビュー:伊達淳一のもっともっと知りたい!!:ニコンD750の小型化技術

前ボディ部はミラーやシャッターなどの駆動部やマウント部を有するカメラの中央部材らしい。

参考:ニコンF4解剖図鑑: ニコンカメラの小(古)ネタ

この記事を見ても前ボディは後ボディと合わせてカメラのメインフレームを構成する部分のようだ。

えらい大掛かりなユニット交換じゃんね。これタダってのはおいしいわ。つか、マウント傷めると大事になる、ってのがよくわかった!

2015-06-30

動画記録楽しい。未だに操作方法よくわかんないけど、いくつか気づいたこと気になったことなど。

内蔵マイクだと風切り音がパネエ。低減設定とかあるにはあるけどマイク自体にウインドスクリーンがないと焼け石に水なので、やっぱり外部マイクが必要かもしんない。そこまで本格的に撮る気はなかったんだが、こういうの一度気になりだすとずっと引っ掛かるからねえ。純正品でME-1が用意されてるので、とりあえずこいつの調達を視野に入れることにする。

画角や被写体までの距離が変化する構図変更は、けっこうムズい。まずフォーカスやズーミングのタイミングをどうしたらいいのかよくわからない。特に固定アングルからのズーミング、最近のレンズみんな焦点位置がかなり変わっちゃうじゃん。動画向けズームはバリフォーカルやめて欲しいよね。それとマニュアルでフォーカシングするにしても最近のはみんなピントリングの移動量が少ないから微調整しづらいことこの上ない。分解能は低くても昔のレンズのほうが撮りやすかったりして。本気でやるならフォローフォーカスなんだろうけどさ。

それと撮影中の絞りやシャッター速度、感度などの変更も可能だけどカチカチ音が入ってしまう。フォーカス音は連続的なせいか視覚上の変化にうまく調和して個人的にはあまり気にならないんだけど、クリック音?は断続的なのでけっこう耳障り。これはもう内蔵マイクやクリップオンタイプのマイクだと避けられないので、マイクブームなりを使って本体から離すしかないんだけど、そこまで大掛かりなことはしたくないし・・・。マイクだけヘッドマウントとかできるといいのかもね。

カスタム設定でプレビューボタンとかに絞り設定割り当てできるようだ。

・・・絵作りで唯一気になるのは立体感が損なわれてるように見えるところかな。確かに解像力は高いんだけど、無限遠に張り付いたような奥行きのない感じなんだよね。

んま、半年経ったので備品チェック。

  • クソ速くて大容量のCF→○
  • 予備バッテリー・EN-EL15→◎
  • 縦グリ・MB-D12→×
  • Nと書かれたレンズ→×
  • KIRKあたりの専用プレート→△
  • 当然アルカ互換雲台も→△
  • できればチルトヘッド→×
  • 1.4xくらいのマグニファイヤー(DK-17Mほか)→◎
  • 素性のいいUSB3.0リーダー→△
  • 定期的に2TB級のHDD追加→○

縦グリはさておきティルトヘッドはしばらくいいや。コイツのポテンシャルをフル発揮するためにそろそろNと書かれたレンズが欲しいのう。

2015-07-16

福島遠征。

レタッチの内容は別記事参照。

この後撮影仲間のひかるくんがD3Sを修理に出す間貸して欲しいというので、2週間ほどリース。この貸しはいつか返してもらおう。

格安雲台にくっついてきたL字ブラケットが思いのほか気に入ってる。競馬場の花火大会でも大活躍。

もうね、一度アルカスタイル知ったら他のクイックリリース使う気になれないよ。まじで。取り外しの容易さだけでもアドバンテージ大きいのに、L字ブラケットに至っては縦位置撮影が圧倒的に楽だからね。

使う気になれないといえばD810のシャッターフィールも病みつきになる。んまあ好みも左右するだろうしD300やD3の「シャッター切った!」という確実感も悪くはなかったんだけど、D810の一眼レフで唯一無二といってよい滑らかさを味わうと他の機種がガサツに感じてしまう。喩えるなら、たいていのカメラはガシャコン、ガチャコンと個々の音源がそれぞれバラバラに主張してるんだけど、D810はカチャッと締まりのある整った音と振動で、奏者が指揮者に合わせてきっちり揃ってるのよ。クルマだとマニュアルミッションのシフトフィールに相当するだろうな。この手の機械動作へのこだわりはほんとニコンの好きなところで、工芸品と呼ぶにふさわしい。

主張の強いシャッター音にも美点はある。ポートレート撮影なんかだと派手な「ガシャコン」のほうが撮られてる感強くてモデルも気分が高揚したりするから、ショックを減らしつつ音量をアップした“D810ポートレート仕様”なんてのも面白い。

やっぱりカメラって官能的なアイテムと思うわ。これでもうちょっとデザインが洗練されてたらなあ(ダメとはいわないけどオーソドックスすぎてつまらない。

ああ、風切り音問題は、自作ウインドスクリーンで解決予定。

2015-07-24

コイツで撮った写真がメディアを飾った!撮ったのオレじゃないけど!

EXIF見ると撮影者情報わしのまんまw

2015-08-26

今月のアサヒカメラの高画素機特集は、面白かった。

いちばん興味深かったのは「全 機 種 で モ ア レ は 発 生 し た」ってやつ。んまあかなり意地の悪い条件なので風景撮影では同じような周波数成分になることは少ないだろうからそんな問題ないと思うけど、ちょっと可笑しかった。

2015-12-01

メディアスロットカバーの革張りが剥がれたので新宿ニコンへ。

てかD800はプラスチックのままなんだよね。「D800のカバーと交換できないんですか?」「それはちょっと」。カバーごと交換かと思ったら張り替えただけだった。お値段1200円ナリ。ついでにセンサークリーニングもお願いした。お空もスッキリ。

新しいレンズ欲しい。D3/D300世代以降のやつ。

それはともかく、ワークフローがようやく固まった。

撮影時
RAW(14bitロスレス圧縮)+JPEG(画質優先Normal)
※HDR時のみJPEGオンリー
処理A:通常の屁理屈掲載分
ACDSee Ultimate 8+JPEG
処理B:作品撮りの追い込み
Caputure NX-D+RAW

あらかじめ追い込んだピクコン作っておけばJPEG撮って出しでもそれなりにイケるだろう。RAWはACDSeeで悪戦苦闘するよりNX-Dでやったほうが確実とわかった。重いけど(64bitネイティブ対応はよ。

カスタムピクチャーコントロールの強力な味方、Nikon Picture Control Editor

冬の冷たい空気感を出すのに硬調な仕上げを探ってたんだけど、そんな最中に見つけたのがこのサイト。

Nikon Picture Control Editor

これはすごい。おそらくは有志が登録したピクコンをいろいろ試せるわけよ。自分でやるとなかなかめんどくさいカスタムピクチャーコントロールをフィルムシミュレーションみたいな感じで選べるし、効果の比較画像は用意されたもの以外にもCustom image URLにぶち込めば自分の撮った写真とかで比較もできる。登録ピクコンにはプロビアとかトライXの名前もあって、フェッラーニア ソラリス(イタリアのフィルムメーカーな)とかめっさ良いぞ。もちろん気に入ったピクコンのダウンロードにも対応してる。でも本来これはメーカーが用意すべきサービスだよなあ。

ダウンロードしたピクコンファイルは、SDとかCFに \NIKON\CUSTOMPC\ ってフォルダ作ってその中にぶちこめばPicture Control Utility 2での読み込みやカメラ本体での取り込みも可能。ボディでの操作手順は

  • 撮影メニュー→カスタムピクチャーコントロール→メモリーカードを使用→カメラに登録

気に入ったピクコンをそのまま使ってもいいし、さらに微調整してもいい。

PICTURE CONTROL SYSTEM Picture Control Utility 2

なお扱ってるピクコンがNCPファイルなので、D810以降の機種はいったんNCPで読み込み、改めてNP2に変更するといいのかも(逆をすると小数点以下の調整分が整数に丸められる)。同じExpeed4搭載のD4SはNP2非対応なので、こんなところでもD810でよかったと思う。

上段がJPEG撮って出しをACDSeeで調整、下段がRAWをNX-Dでピクコン[Ferrania Solaris]を適用(微調整あり)。記憶色は上に近いけどいかにもデジタルな鮮やかさがどうも。

2016-01-23

もう一年早ければ、と思わせる鬼兵器の発表。だがD5やD500が登場してもD810のオールラウンダー性に揺るぎはなく、下取りに出して買い替えという選択肢はぜんぜん浮かばなかった。じっくり緻密に撮るD810&機動性最優先のD500という、性格のまったく異なる機種による二台体制は実に強力なものとなるであろう。そしてD810で見せたニコンの新しいカメラづくりの方向性をさらに突き進めた化け物2台は、D810後継機がどのように進化するかもおぼろげながら匂わせる。ここ数年ニコンに抱いていたモヤモヤがスッキリ晴れ渡ったような気分だ。

2016-06-25

中年男性、写真やめるってよ。

一身上の都合により、機材一式ドナドナしますた。

写真に飽きたわけでも、常連の人間関係に疲れたわけでもないよ。そのうちまた府中で「セイモンよ、私は還ってきたぁあ!」と絶叫する中年男性の姿も見れるじゃろ。ただまた機材揃え直すのかと思うと心が折れかけてるのも事実じゃが。

…ボディはどうにでもなるのよ、いざとなりゃ D90 の中古とかなら2万くらいで手に入るわけだし、D50 で頑張ってた開門ダッシャー成りたての頃を思えばね。問題はレンズよ…最低でも 70-200mm F2.8 クラスは必要じゃん。今の財力だとせいぜいシグマの中古のタマを粘り強く探してみるしかないわ。

2019-01-02

後継機にして傑作機 D850 という選択肢もあったけど、いかんせんボディだけで 30万円は相当に厳しく、結局 D500 に落ち着いた。ま、これが本来の姿だよ。でも D850 欲しい。てかフルフレーム欲しい。

そんなわけで、私は還ってきたのだ。

脚注

ビットレート
時間あたりどれだけのデータを記録するか。単位はbps、つまりビットなので一般的なPCのバイトに換算すると1/8になる(1Mbps=125KB/秒)。また1秒あたりの値なので、同じビットレートでもfpsが変わるとコマあたりの記録サイズは下がる。

通信レイヤーにおけるbpsは物理層レベルのお話。たとえばイーサネットやIEEE 1394、S-ATA、USB3.0ではクロック(データを拾うタイミング)を埋め込む8b/10bエンコードが行われるため実際に転送されるデータ量は8掛けだったりする。つまりデータを100Mbps=12.5MB/sで記録する場合、必要な帯域は125Mbpsになるわけだ。このへんは利用するバスやネットワークによって変わってくる。

標準の DVD-Video 規格では、映像ビットレートが 9848Kbps 以下、標準のBlu-ray(BDMV) 規格では映像と音声の合計ビットレートが 54Mbps 以下(うち映像が40Mbps)と定められている。また地デジは17Mbps、BSは24Mbpsが最大ビットレートで、どちらもVBR(可変ビットレート)を採用しているため平均ではもっと低い。
D810の実測値36MbpsはFHD60fpsとしては低くはないが高くもない。パナソニックのGH4はなんと200Mbps。もっともオール I ピクチャならこれくらいないと不安だし、CinemaDNGで記録するとなるとまだ足りないが。
バルマー系列
水素スペクトル系列のうち可視光から近紫外の領域。提唱者ヨハン・バルマーにちなんで命名された。この領域に現れる線スペクトルのうちHα線は656.28nmで赤外域に近い波長だが、他にHβ線(波長486.13nm)、Hγ線(同434.05nm)、Hδ線(同410.17nm)が知られている。
他に線スペクトルとしてはフラウンホーファー線が有名。
DXクロップと画素数
FXフォーマットとDXフォーマットは画角比で3:2(1.5倍)、面積比は9:4(2.25倍)。DXクロップで1000万画素以上確保したいのであれば、FXフォーマット時に求められる画素数は2250万以上となる。
D300(4288x2848, 1220万画素)はちょうど4KとD810 DXクロップの真ん中くらいになる。
動画切り出しとオール I ピクチャ
MPEGの基本はMotion JPEGで一次圧縮したコマ(フレーム)をさらに時間軸方向でオブジェクト化し差分のみを記録する二次圧縮を行うことなんだけど、二次圧縮せずに個々のコマを他のフレームに依存しないイントラフレームとして記録するのがオール I ピクチャ。PフレームやBフレームを使わない1GOP 1フレームみたいなもので膨大なビットレートが必要になるけど、それでもRAW記録に比べたらファイルサイズは小さく済むし、高い編集性を確保しつつ十分な画質を得られる。ちなみにAVCHDのビットレート上限は28Mbpsなので30fpsだとコマあたり116KB、フルHD記録ではちょいと心許ないがVGAクラスならまあなんとか(フルHDは画素数にすると約200万で、鑑賞に堪えられるレベルの画質を確保するなら500KBは欲しい)。
ソニーの提唱するXAVCはITU 4K(3840x2160、16:9)やDCI 4K(4096x2160、17:9)で規格上のビットレートは960Mbpsをサポートしている。2015年2月現在まだ実装してる機種はないはずだけど、60fpsプログレッシブでもコマあたり2MBと、単純計算で品質80~85程度※のJPEGに相当する画質を確保できる。そりゃスチルのRAW記録と比べたら劣るしフォーカスの追従性や被写界深度など写真の良し悪しを決めるファクターは他にもあるわけだけど、動画切り出しも最低限の鑑賞画質にはすでに到達していてなかなかバカにできるもんじゃない、というお話。
参考:SUPER X PHOTO|4Kフォト, 8Kフォト → シャッターチャンスという概念がなくなる
APS-Cやフルサイズ一眼レフと同等の被写界深度やフォーカス精度を保持しつつ少なくとも品質85~90程度の撮って出し画質を確保してないと2014年現在の高画素カメラと同等の画像を得ることが可能とまではいえないのはともかく、とりあえずブン回して置けばその瞬間自体を取り出すことはできる。つまりおよそ撮り手の意図が籠められているとは思えないそれを果たして写真と呼べるのか、って話なんだが、ただの記録映像をコマ送りして充足感を得られるならそれもそれでいいんじゃないでしょうか(コマ送りでチェックしたらポロリあったよ!という充足感は確かにあるからなあ・・・4K8Kならきっと乳輪のサイズや乳頭の窪みまではっきりわかるに違いない)。
※品質とIJG画質
JPEGにおける画質とファイルサイズのバランスを示す指標。フリーのJPEGのエンコード/デコードライブラリであるlibjpegを開発したIndependent JPEG Groupが圧縮(JPEGは保存≒圧縮)の際に用いるパラメータ(quality)及びその値で、値が大きいほど高画質=低圧縮となる。多くのJPEGを扱うソフトウェアがこの指標を採用し保存オプションの画質や品質として実装されているが、中にはPaint ShopのようにIJG画質とは逆パターン(値が小さいほど高画質)のものもある。
値は0~100の範囲。100を指定しても必ず不可逆圧縮が行われるため再保存するたびに徐々に劣化することになる。また95以上はファイルサイズの肥大化に見合うだけの画質向上を伴わず、45以下は画質の劣化に見合うほどファイルサイズを節約できないため、利用形態に応じて50~90前後で調節することになる。
デジカメ等の画質設定ではおおむねFineが95ないし96、Standard/Normalが90、Basicが75~80程度が目安(JPEG圧縮率の値を任意に設定できる機種ってあるんだろうか?)。ファイルサイズの目安はBasic=1とするとNormal=2、Fine=4となる(D810の場合)。BasicとFineは素人でもわかる画質の差がはっきり存在するが、NormalとFineは等倍鑑賞で追わないとわからないレベル。FINEは構図に空の占める割合が多いとか、なだらかなグラデーションが視覚的に注意を引くような状況に使うのがよいかと。