exB - extreme B-AREA -

無敵の中年男性!的確な中年男性!難攻不落の中年男性!

402 Payment Required - お金が必要です

カメラ - Nikon 1 J3

実売5万円台。ニコンでは“アドバンストカメラ”と称しているが、いわゆるミラーレス一眼である。ボディ単体よりも標準ズームキットのほうが実勢価格は安め。

Nikon 1 J3

Nikon 1、通称ニコワン。鳴り物入りで登場したわりには先行する他社ミラーレスとの差別化がいまいちはっきりせず、さては企画倒れかと不安にもなったのだが、代を重ねるごとに真価が顕になり、既存のニコン一眼レフユーザーにとってセカンドカメラの大きな選択肢となりつつある。ファインダーレスのJシリーズも早くも三代目となり、機能も性能も使い勝手も大幅に進化。

一眼持ちからするとファインダー内蔵のVシリーズのほうが使い勝手の差が出にくいのだが、予備機ではなくセカンドカメラという位置づけで考えた場合、ちょっとあの外観は仰々しい。シンプル&ミニマルなJシリーズのほうが気軽に持ち出せるというもの。撮像面位相差方式+コントラスト方式のハイブリッドAFやAF追従での約15コマ/秒&AF固定での約60コマ/秒の連写、スローモーション動画などEVFを除けばV2とは機能面で同等。ただしバッファ容量の違いで連続撮影可能枚数がV2の50枚に対しJ3は27枚とこの点は不満。なんでこんな差別化したのかちょっと理解できない。なおSシリーズは機能・性能ともV/Jシリーズとは一段劣るため候補外。

参考:ニコン

センサーサイズは製品名の由来でもある1インチで、ニコンではCXフォーマットとしている。フルサイズのFXフォーマットとの対角長比は1:2.7で、画角もおのずと2.7倍となる。Fマウントニッコールの50mmはニコワンだと135mmの画角に相当するわけだ。これは望遠撮影では大きなメリットとなるが、得られる被写界深度は実焦点距離のそれなので、135mm F2.8の被写界深度を得ようとすると50mmでF1.0クラスの大口径が必要となることには注意したい。裏を返せば、ボケを重視した撮影にニコワンを持ち出すのはナンセンスで、被写界深度を深めにスナップをガンガン撮るような使い方こそ本流といえる。あるいは望遠撮影でもボケをそれほど重要視しないような超アップの構図か。こうした特性を理解していればニコワンは有用な武器となるだろう。

なおニコワンのフランジバックはFマウントよりもずっと短いため、マウントアダプタを介してFマウントのニッコールを装着できる。これは既存のニコンユーザーがもっとも注目する点であろう。

参考:マウントアダプターFT-1

ニコン党であれば漏れなく購入するのが当然の努め。このFT-1を装着してオートフォーカスが使えるのはAF-Sレンズのみとなっている。当初は中央1点のシングルフォーカスのみだったが、ファームウェアのバージョンアップでコンティニュアスも利用できるようになりニコン党大喜び。焦点換算2.7倍もあれば、メーカー純正デジスコ的な使い方をする人も当然出てくるだろう。手持ちのAF-S 70-200mm F2.8Gで換算540mmの画角を得られるとなればオレとしても非常に興味が湧く・・・というかこれがあるからニコワン欲しい病にかかってる。

余談だが、大手メーカーとしてはニコワンに次いで最後発のミラーレス規格となったキヤノンのEOS-M。その後の反応をみると、APS-Cにこだわったのが裏目に出ている印象を受ける。ニコワンのような高速連写ができるわけでもなく、望遠でのメリットは薄く、AFの速度も精度もいまひとつ、と画質くらいしか評価するポイントが見当たらない。その画質にしても、こだわる人はそもそもミラーレスという選択をするかどうかがまず微妙であり、非常に中途半端なシロモノとなってしまった。

コンパクトさは標準ズームをセットしたときのパッケージングで考えるべきで、パンケーキ装着時の比較はあまり意味がない。AF速度に関しては6月27日のファームアップで改善するとの告知あり。

ただ、現時点において国内でのミラーレスはコンパクトさが重要なファクターを占めているが、今後のシステムカメラ全体の方向性としては主流であるフルサイズ一眼レフ自体がミラーレスになる可能性は十分考えられる(むしろ時間の問題でしかないような気もする)。EOS-Mは他社のミラーレス対抗機というよりもシステム全体のミラーレス移行を踏まえた実験機、と考えたほうがよいのかもしれない。

2013-06-21

ニコワンには以前から興味があったんだけど、とあるスロームービーを見てハイスピード撮影のできるカメラが欲しくなりEXLIMを物色してるうちに、ニコワンでもできることに気がついた次第。んまあニコワンで記録できるスローモーション動画は4秒(640x240 400fps / 320x120 1200fps)なんだけど。

ちなみに後編集でのスローモーション動画加工をYouTubeが提供開始したようで。

参考:YouTube、動画をスローモーションにする機能を提供 - ねとらぼ

画質は微妙だけど、簡易的なものであればこれで十分って気もする。

さてハイスピード撮影の使いどころとしては、普段のレース撮影時、D300なりのクイックイシューにニコワンくっつけて、最後の攻防を収める、なんてのを想定している。ぶっちゃけ5秒も撮れれば十分なんだけど、実際の撮影ではその5秒~ラスト1ハロンくらい~のタイミングでニコワンなりのシャッターを押すのがけっこう難しいと思う。ラスト2ハロン切ったらもう一台のシャッターを押すような余裕ないんじゃね?ってなわけで、10秒くらいは撮れるのが望ましいんだけど。

カメラ本体よりも、レンズの三脚座を上向きにしてそこに取り付けるほうがいいかもしんないな。70-200mm程度なら鏡胴やフードでケラレることもないだろうし。

脚注

フランジバック
マウント面から撮像面までの距離。一眼レフではミラーの干渉を防ぐため長めに取らざるを得ないが、ミラーレスではかなり短くすることができるので、システムのコンパクト化が容易になるほかレンズ設計の自由度も増す(現在広角レンズで主流となっているレトロフォーカスは一眼レフの長いフランジバックのために考案されたもので、レンジファインダー全盛期は非球面レンズや特殊な硝材を用いずとも理論的に歪曲収差を打ち消しあうことのできる対称光学系が用いられていた)。
フランジバックの短いマウントはアダプターを介してより長いマウントのレンズの装着が可能であるが、この逆は難しい。設計焦点の位置をずらす光学系を組み込めば可能だがレンズ本来の性能とは違うものになってしまい、装着の意味が薄らいでしまう。
デジスコ
主に野鳥を撮影主体とする人たちの手で考案された、肉眼観測用のフィールドスコープを直接コンデジで覗いて撮影する手法。当初は日曜大工的な手作り感爆発のシステムだったけど、利用者が増えるとともにアフターパーツがいろんなメーカーから登場するようになり、ついにはニコン自らアタッチメントやブラケットを発売するに至った。
このように異なるレンズシステムを併用した撮影方法は野鳥以前から天体撮影で用いられており、ニコンはデジスコーピングシステムなどとのたまっているがちゃんとコリメート撮影という名称が存在する。