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デュプリケーター - NOVAC NV-HSC373U3
メーカー想定価格4,094円(税込)。クローン機能付き2.5/3.5インチ兼用デュアルハードディスク接続キット。接続は USB 3.0。2013年6月発売。
“裸族のお立ち台”でおなじみのスタンド型外付けHDDキットと思いきや、2台挿せるのがポイント。いずれも2.5インチ/3.5兼用(今のはたいていそうか)。インターフェイスは USB3.0 で 4TB の動作保証済み。さすがに ミラーリングやRAID 機能までは備わっていないが、PC等に接続しなくてもボタン一発で Disk to Disk のまるごとコピーが可能なキワモノ、いやスグレモノで、“コピー一発2レンジャー 改 USB3.0”というよくわからない名前を付けられている。見てくれはアレだが、要はデュプリケーター。
単純に外付けHDDを増やしたくて外付けキットを物色していたところコイツに出くわした。「お立ち台を2台買うよりも安上がりじゃろ、わし頭いい!ウェーハッハー」即決即断。勝利宣言も高らかに喜び勇んで家に向かったのである。
が、しかし…。
帰宅後さっそく予備役のHGST 1TBx2台にあまり使わないファイルを移動することに。接続や認識は問題なし。ファイルもちゃんと開けることを確認したのち、150GBほどデータの詰まったフォルダごと移動開始。
ほどなくしてエラーダイアログが。なんとたった今増設したHDDがともにOSから見えなくなってる。こりゃまたいったい。何度か試すうちに、どうも転送量が2GB超えたあたりから不安定になっているみたいで、慌ててNOVACの製品ページを見ると
何やらキナ臭いことが書いてある。ひょっとしたらこのへんに引っ掛かってるのか?でもHDDを1台にして試しても症状は同じ。初速は120MB/sくらい出てるので十分だけど、ちょっとこれじゃ使い物にならない。【注意事項】
- 動作環境と満たしていても、すべての環境において動作を保証するものではありません。
- sis7000/7001/7002 USBホストコントローラー搭載のパソコンは、動作保証の対象外となります。
- 本製品にはHDD/SSDは含まれていません。
- 2TBを超えるハードディスクを使用する場合、システム環境が2TB以上のハードディスクの利用に対応している必要があります。
- クローンディスクの作成には、複製元となるハードデイスクの容量と同容量、もしくはそれ以上の容量のハードディスクが必要です。
- ハードディスクに記録された内容(データ)は、本製品の使用や故障、障害等の原因にかかわらず、弊社は一切の保証をいたしかねます。
- 使用するハードディスクのピーク時の消費電の合計が付属のACアダプタの許容量を超える場合、正しく動作いたしませんので、ご注意ください。
- 不良セクタがある場合、コピーできません。
- リカバリ領域等の特殊領域はコピーができても正常に動作しない可能性があります。
さらに追加の障害情報に
動作しない、もしくは注意が必要なハードディスク、USB3.0インタフェースについて
- Seagate Barracuda® 7200.11シリーズ以前のモデル
- Maxtor Diamond Max、Maxtor Diamond Max Plusシリーズ
上記機種は、ピーク時の消費電力が高いため、このシリーズHDDとの組み合わせによっては、正しく動作しない場合がありますので、ご注意ください。
Intel 330シリーズ SSD は動作しません。
ETron製USB3.0ホストコントローラーを使用した一部の環境では、正常に動作しないことがありますので、ご注意ください。
ともあったのでUSB2.0ポートに接続してみると今度は途中で止まることなく完遂(平均35~40MB/s)。使用マシンのUSBホストコントーラはUSB3.0で何かとトラブルの目立つIntel製。他の外付けUSB3.0接続でトラブったことはないけど、結果を見るとUSB3.0絡みで問題が起きているようにしか見えない。もちろん電源の問題の可能性も消えたわけじゃないので付属のACアダプタより余裕のあるものに交換して再度アタックしてみたが結果は同じだった。うーむ
2016-04-08
結局1年ほどUSB2.0で騙し騙し使ってきたけど、先日4ベイの外付けケースを調達したのでお役目御免となった。
何がいいたいのかというと、コイツの用途はディスククローンでPC接続はオマケだからな!というお話。
2016-04-14
新しいファイルシステム ReFS と記憶域スペースの検証に使うことにした。具体的には、予備役の 400 GB HDD (HDS72404 0KLSA80)x2台を双方向ミラーで繋いでいる。
ほんとは USB3.0 に繋いでパフォーマンスを調べたかったんだけど、前述の不具合があるので USB2.0 で運用中。
なおマイクロソフトのソフトウェア仮想記憶域には記憶域プールと記憶域スペースの2つがあって、リファレンスが英語ばっかりでイマイチ要領を得ないから仕方ないんだけど、ごっちゃになってる人がいる。前者はSystem Center Data Protection Manager によるレプリカおよび回復ポイントの格納先となるディスク セット。後者は実際に作成される仮想スペース。Windows 8.1 や Windows 10 もクライアントOS用の DPM サブセットが組み込まれ、コントロールパネルの[記憶域]から呼び出せる。
ちなみにWindows 10 では記憶域プール内の物理ディスク間で領域のロードバランシングを行う Optimize-StoragePool が利用可能になった(たぶん Windows Server 2016 向けに開発されていた機能の先行実装と思う。
将来的には、すべての物理ディスクを記憶域として管理するようになるのかもね(そのほうがデータ保全上はよいと思う。
220GB のデータを転送してみたところ5時間以上かかった(標準ハンドラにしてる Copy Handler というファイルコピー支援ツールだとクラッシュしてしまったので FFC を用いた。
これは ストレージのパフォーマンスが悪いんじゃなく、 転送対象が大量の画像で細かいファイル(平均 300KB 程度)ばっかりなせいと思う。それを差し引くと平均 22MB/s 程度出てるのはむしろ健闘してるのかもしれない。
参考資料
- ソフトウェアで定義されるストレージの設計に関する考慮事項のガイド
要はSoftware-Defined Storageが記憶域プール/記憶域スペースのこと。