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モバイルルータ - NEC Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11
価格はオープン。スマホからのリモート起動に対応したWiMAXモバイルルータ。

通話ではなくデータ通信専用端末としてのモバイルルータもかなり一般化してきた。通信方式によって大きくLTE勢とWiMAX勢に分かれており、WiMAX系は3G回線を併用できないこともあってか、高速通信可能エリアはLTEよりも広いし、2年縛りのようなキャリア絡みによるしがらみもない。ただ割り当て帯域の関係で建物内で電波を拾い難いという欠点もある。
旧製品のWM3600Rと比較して本体サイズが大幅にコンパクト化されているほか、機能面での大きな違いはWiMAXハイパワーへの対応。またスリープから約6秒という高速復帰機能で使い勝手の面でも進化している。連続通信時間は最大8時間となっているが、実際にはもう少し短いのだろう。まあこの手の端末を持ち歩く人はたいていモバイルバッテリーも併用しているだろうが。
シリーズの特長であるRJ-45装備の専用クレードルは今回も健在、IEEE802.3(NAD11PUA)にはRJ-45ジャックが備わっている。LANケーブルを差せば有線ルータにはやがわり。無線LAN非対応の据え置きパソコンを簡単にネットワークに追加できるのだからこれはかなりポイントが高い。もちろんPSPなどの無線LAN端末の同時利用も可能(最大8台)。本体・クレードルともに給電はMicro USB経由で行う。
2013-06-30
諸般の事情(何)で、当面のあいだ自宅にネット回線が引けず非常に困っていたところ、仕事相手から「レンタルWiFi使えばいいじゃん」というアドバイス。調べてみると、特に制約もなく利用できそうなので、借りてみたわけ。もちろん専用クレードルセットで。それが6月5日のお話。
1ヶ月近く使ってみた感想としては、8MのADSLと思えば十分イケる。下り方向の実効転送速度は500KB/秒前後。ただ夜は100KB/秒まで落ちる。それはまあいいとして、セッション数の多い通信をやっているとすぐDNSが不調になるのはけっこうつらい。これは恐らく上位ネットワークのUQ WiMAXが5月にキャリアグレードNATに移行したことに起因するのではないかと推測。IPアドレスに割り当て可能なセッションの上限はTCPポート数の65,535で、もし1つのグローバルIPアドレスに1000人割り当てたとしたらひとりあたりのセッション数は60ちょい。アイドル時でもバックグラウンドで10前後のセッションは張ってるだろうし、ブラウザのタブを3つ同時に開いたら60なんて軽く超える。これによりポートで輻輳(順番待ち)が起き、DNSへの問い合わせもままならなくなっているのではないか。
このあたりにさえ留意しておけば(同時セッションが増えすぎないよう工夫すれば)、いきなり落ちるようなこともないしそこそこ快適に使える。また端末持ち歩いてアンテナの立ち具合を調べてみたのだけれども、残念なことに府中市は室内/室外関係なく全体的に電波が弱いようだ。ひとまずは500KB/秒=4Mbpsも出ていれば上出来と考えることにする。
参考:RBB TODAY|スペック値と実効速度に大きなかい離、最速は「UQ WiMAX」
都心だと平均して10~20Mbpsくらいは出てるようだけど、注目すべきはWiMAXが最下位のポイントは仙台駅西口だけってところかね。下り速度の安定性に関してはWiMAXはかなり信用できそう。ただ下り速度に関係なく上りは安定して1Mbpsなのなw 1Mbps=125KB/秒なので場所がどこだろうがこれ以上は出ないと考えたほうがよさそうだ。もしFTPなどで上り方向の通信も多用するのであればLTEのほうがいいのかもしれない(転送量上限がなければねえ)。
そんなわけで、しばらくこいつで行くことにした。年内と噂されてるWiMAX2+がサービスインしたら端末借り替えよう(あるいはLTEの転送量制限がなくなったら)。
2014-03-27
半年以上使ってるわけだが、ここんとこ電波の入りが目に見えて落ちてる。特に雨の日はほとんど圏外で使い物にならない。WiMAX2+頑張る前にやることあるんじゃねーのかと。ちなみに部屋はマンションの4階。20平米程度のワンルームで、普段でもアンテナ2本立てば御の字だけど雨の日は窓際&三脚に固定してやっとアンテナ1本ってところ。もともと電波の強いところならともかく、ギリギリの場所では雨の日は焔の大佐なみに無能のようだ。あちこちのステマブログで雨も心配ないようなこと書いてあるけど十分注意すべき。
基地局をWiMAX2+に移行する関係で不安定、ってことならいいんだが・・・。
あとCGNのせいか、IPは変わらないのに2ちゃん書き込むたびにIDが変わることは覚えておいて損はないだろう(たぶんポート番号が分単位で変わってる)。
2014-07-27
うちの速度計測値。端末ベランダに出した状態。
http://kakaku.com/bb/article/wimax/speed/ 測定日時:2014/07/27 11:49:55 回線種類:UQ WiMAX 測定場所:東京都府中市 測定機器:Aterm WM3800R 下り速度:7.7Mbps (7,734,260bps) 上り速度:1.0Mbps (1,001,695bps)
雷を伴うにわか雨になった。
http://kakaku.com/bb/article/wimax/speed/ 測定日時:2014/07/27 14:54:46 回線種類:UQ WiMAX 測定場所:東京都府中市 測定機器:Aterm WM3800R 下り速度:0.9Mbps (929,826bps) 上り速度:0.2Mbps (150,236bps)
ふだん部屋の中だとこんなもん。
以下、後日測定。
http://kakaku.com/bb/article/wimax/speed/ 測定日時:2014/07/28 16:46:32 回線種類:UQ WiMAX 測定場所:東京都府中市 測定機器:Aterm WM3800R 下り速度:5.0Mbps (4,988,269bps) 上り速度:0.2Mbps (206,190bps)
夜寝る前とか。動画なんてとてもとても。
http://kakaku.com/bb/article/wimax/speed/ 測定日時:2014/08/06 23:26:20 回線種類:UQ WiMAX 測定場所:東京都府中市 測定機器:Aterm WM3800R 下り速度:0.3Mbps (322,974bps) 上り速度:0.2Mbps (164,190bps)
窓の外でこれってすごくね?
1年以上使ってみたけど端末の素性はいい。ただしWiMAXそのものに既存エリアの品質改善の兆しがまったく感じられない。自宅は光を復活させて、出先もクロッシィあたりに乗り換えを本気で考えてる。
2014-10-27
2015年春よりWiMAX 2+にキャリアアグリゲーション(CA、Carrier Aggregation)を導入するらしい。割り当てられた50MHzの周波数帯のうち従来のWiMAXが使用している30MHzから20MHzをWiMAX2+に振り分け、もともとWiMAX2+で使っていた20MHzと合わせてCAとするようだ。

キャリアは伝送経路、アグリゲーションは集約。今回の場合は異なる周波数帯をひとつとみなして通信帯域を増やすことを意味する。

これによって転送速度の理論値は下り最大220Mbpsとなる。反面、ワリを食う形になるWiMAXの下り40Mbpsエリアは来春より順次13.3Mbpsエリアへ切り替わるとのこと。
参考:WiMAX 2+におけるキャリアアグリゲーションの導入について
上りはたぶん変わらないんだろうね。それとUQコミュニケーションズに割り当てられた2.5GHz帯はWiMAXの周波数帯が2595~2625MHz、WiMAX2+はより高い2625~2645MHz(変更後はそれぞれ2595~2605MHz並びに2605~2645MHz)。つまり直進性や到達距離といった高周波電波の特性がより強くなるため電波状況はかえって悪化する可能性がある(帯域自体は広がってるから「速いけど不安定」って感じになるのかな?)。
ちゃんと勉強してる店員さんなら「WiMAXからWiMAX2+に変えても電波状況はよくなりませんよ」と教えてくれる(こういう点はヨドバシけっこう信用できる)ので、調子いいこという店では契約しないほうがいいと思うよ。
そんなわけで、WiMAXほどではないにせよWi-Fiルータは環境によって受信状況がかなり左右されるから、いきなり長期契約を結ぶのではなく先にレンタルで電波状況確認してからにしよう!ちなみにオレが使ってる業者はRTMモバイルで個人的には気に入ってる。難点は最新機種が回ってくるのが遅いことかな。
突き当たりが京王線府中駅、距離にして200mくらい(あおばの裏だ)。すでにアンテナ1本という('A`)
建物の中とか雨の日は電波の性質上仕方ないけど、これはそれ以前の問題じゃないの。 #WiMAX pic.twitter.com/dW97O0nz9Z
— ギガ男爵はもうだめかもわからんね (@exbaron) 2014, 10月 27
別にUQ WiMAXが憎くていちゃもんつけてるわけじゃないよ。エリアがサービスインして間もない頃は初期投資回収のために顧客獲得を優先するのも理解できるし、今だってWiMAX2+導入の関係で既存基地局の増強を一時保留せざるを得なかったのかも、とか想像してるし。
2015-01-25
220Mbpsのサービスインまで秒読みに入って、先週も「WiMAX 2+ 新サービス・新デバイス発表会」というお題目で220M対応の新製品や契約プランの記者会見をUSTでライブ配信していた。具体的なポイントや今後の展望はEngadgetJapanが動画で解説してるからそっち見るのがいいかも。
WiMAX 2+ 新サービス・新デバイス発表会|Engadget Japanによる解説
ここで改めて説明しておくと、いま現在オレのネットアクセス手段は家も出先もUQ WiMAXで、端末はレンタル屋から借りている。当初は一ヶ月単位のプランで毎月更新してたけど、けっこう割高だし自動延長されないから手間はかったるいわ支払い手続きするのつい忘れがちだわで、去年の夏にクレカ自動引き落とし&お値段もほぼキャリア定価レベルの長期リースという形に切り替えた(レンタルにこだわる理由は『お察しください』)。そのレンタル屋から去年のJCくらいの時期に
人気の薄型WiMAX2+端末、NAD11が加わったぜ!まずは長期契約者様に優先でご案内するから、な!
というお知らせがきたので今借りてるNEC Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11と交換できるか問い合わせたら、そのときはレンタル専用でリース向けはまだやってないとの返事だった。
まあ速度や安定性が向上するならリースからレンタルに契約に戻してもよかったんだけど、最近になっていざ借りようと思ったら専用クレードルについての記述がない。改めて問い合わせたらそもそもクレードルまでつけてレンタルしてるのがWM3800Rだけなんだと。紛失とか故障とかのトラブル起こす契約者でも多かったのか、バラマキ同然だったクレードルセットに手を出さなかったおかげで実に厄介なことになってるのだが、それは後述。
で、今はもうNAD11も長期リースの対象機種になったとのことで、さっそく今の端末とは別に来週一週間ほど借りてみるつもり。レンタル価格はNAD11のが高いので状況に大差がないようならリーズナブルな今の端末で契約続行、実用レベルではっきりとした差が出るならNAD11に切り替えてクレードルを自腹調達しようかな、と目論んでる。目論んでいた。
まー、ただでさえWM3800Rの内蔵バッテリーがいい加減ヘタってるし(すでに現在容量表示がまったく当てにならない、残り20%とかで充電開始すると5秒で10%、30秒で50%回復とかね)、WiMAX2+がサービスインするということはWiMAXにとってお給料が半分になるようなものだし、パフォーマンスに差がなかったとしても機種交換はすべきなんだろうね。
月末にはCA≒LTE-Advanced対応の新機種HWD31が、3月には4x4 MIMO≒FDD-LTE対応のNAD31が発売予定だけどレンタル屋に回ってくるのはだいぶ先だろうから、本来なら次の機種交換タイミングでは十分元が取れる。しかし端末のリリース去年の6月なのに専用クレードルNAD11PUAの扱いがコロコロ変わり、結局すでに販売終了となっていた。おかげでヤフオクにしてもなんにしてもアホみたいな値段がついてるじゃねーか、こんなとこでもゲスいUQコミュニケーションズ超ゲスい。いやまあ作ってるのはNECだしこうした見切り変わり身の速さはPC業界そのものに根付いてる風潮で、本体の販売終了後もパーツ6年保証がデフォの製造業とは大違いだよ。
参考までに非キャリアな業者のレンタルのポイントをまとめると、業者にもよるにせよ、難点は
- キャリアと契約するのに比べて料金が若干高いこと
- 新機種の入荷がけっこう遅いこと、
- よく在庫切れになってること
- そもそも入荷予定のない機種も多いこと
220Mbps対応機種なんていつリースに降りてくるやら(それこそ来年の今頃あたりじゃないかw
優位な点は、業者にもよるんだろーが、
- 好きな日数で試せること
- 手続きが簡単で(在庫さえあれば)すぐ使えること
- ゆえに機種変更も(在庫さえあれば)手軽なこと
- WiMAXだけでなくドコモやワイモも選べること
- キャリアのブラックリストに名を連ねていても関係ないこと
真に重要なのは最後だけだろ、という指摘は正面から受けいれるとして、業者次第といいつつもヒットするのは海外向けばっかりで国内向けレンタルやってるところここしか知らない。
扱ってるWiMAX2+端末はトリプルバンドなHWD14もあるけど、LTEの2GBだの7GBなんて焼け石に水なのでハナっから検討材料に入れてない。あと同地点での実測によるとけっこうなスループットの違いがあるみたいなんだよね。どうもファーウェイ端末はいまいちというか、NADとはアベレージで3割、ピークで5割近い差が。条件そろえた2.5GHzですら涙目なのにNADと違って11acの5GHzに対応してないから、もうね(しかもレンタルしてるの比較検証してたHWD1515じゃなくひとつ前のHWD14だからな)。LTEが必須条件でもない限り選ぶ理由はないと思う。
Engadget Japanese BY Yutaka Katabami
脚注
- 周波数帯域
- 電波に利用するの周波数の範囲。LTEでは1.7GHz、WiMAXでは2.5GHzが割り当てられている。一般に、電波の周波数は高いほうが高速化しやすい、同出力で届く距離が短い、直進性が高いた≒障害物に弱いという性質がある。
- IEEE802.3なんたら
- 格安ハブですらスイッチが当たり前になってコリジョンドメインの範囲なんて事実上ケーブル一本分だし、それに便乗して高速化するほどコリジョン検出スロットが短くなるのを気にせずジャンボフレーム導入しちゃうし、ギガ超えな世界にはオレの知ってるイーサネットなんてもう存在しねえよウワーン、というお話。