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カメラ - FUJIFILM X-M1

実勢価格6万円台。APS-Cセンサー搭載のコンパクトミラーレス。2013年7月発売。

Fujifilm X-M1

現在のミラーレスはフォーサーズかそれ以下の小型センサーが主流で、APS-Cセンサーを主軸に置いているのはソニー、キヤノン、フジの三社。ソニーはダブルマウントの方向性がいまいちはっきりせず、キヤノンは最後発ということもあって様子見の域をまだ出ていない。対してフジのレンズ交換式カメラはXマウントひとつなのでわかりやすい。

X-M1に搭載された、特徴的なカラーフィルター配列によるX-Trans CMOSセンサーは、同じセンサーを持つX-Pro1やX-E1の評判を見る限り申し分なさそう。老舗のフィルムメーカーだけあって発色にはかなりこだわっており、JPEG撮って出しでも満足のいく絵を得られるという声が多い。画素数は1600万で必要にして十分。また高感度画質も非常に良好で、ISO6400でもカラーノイズが少なくディテールの破綻も目立たない。

先行したX-Pro1、X-E1との大きな違いはファインダーの有無。これによりコンパクト化を達成しつつ、背面液晶のティルト機構によりフリーアングルでの撮影も可能になった。ダイヤルを中心とした操作系も親指だけで完結できるよう工夫が凝らされている。不評だったAF動作もだいぶ改善されたようだ。起動に0.5秒、レリーズラグ50msという高速レスポンスはそのままだが、連写速度は5.6コマ/秒のJPEG30連写とややダウン。機能面ではWiFiが内蔵されたことでスマホとの連携も手軽になった。バッテリー含む本体の重さは330g。

ウィークポイントを探してみると、X-Pro1やE1と比べてAE/AFロックボタン、シャッター/露出補正ダイヤルが省略されるなど初心者向けとして機能を割り切っているほか、動画での機能制限が多い。また感度設定がISO200スタートなのでシーンによっては苦しそう。それとXマウント自体が新しい規格のためレンズラインナップが寂しく感じる。純正でM42マウントアダプタなども用意されてはいるが、やはり明るい単焦点の拡充は必須だろう。バッテリーの持ちはCIPA測定で350枚と心許ないのだが、これはミラーレス全体の課題でもある(ニコワンとかだってひどいもんだし)。

細かいところでは、三脚ネジ穴とバッテリー室が近すぎるのが気になる。この距離だと汎用クイックシュー装着したらたぶんバッテリーやメモリカード交換できないだろ。KIRKあたりが専用プレート/ブラケット出してくれればいいんだけど。つかこういう部分をサードパーティ任せにするんじゃなくて、純正ハンドグリップの底面をアルカスタイル準拠にするようなメーカーはないものか。

富士フイルム

レンズキット&ダブルレンズキットも発売されている。特に同時にリリースされた16-50mm F3.5-5.6標準ズームのキットはボディ単体で購入するのと実売価格が大差ない。6万円でこれだけの機種が手に入るのはかなりオトクと思う。

Fujifilm X-M1

カラーバリエーションは3色。ダイヤルこそ削り出しだけどエンプラ外装+レザーなので少々安っぽさもある。同時発売のキットレンズもプラマウントで鏡胴の造りも質感に乏しい。絞りリングのある単品レンズはお値段高め。

参考:FUJIFILM X-M1 SPECIAL PROGRAM monoxデジカメ比較レビュー

レビュー記事のISO12233準拠チャートの撮影例、解像度は抜群だけど限界解像度チェック用のラインでは、特にモアレも発生せずってどこ見ていってるのか。

ただ、ミラーレスが袋小路に迷い込んでいる現状を具現化したような製品でもある。ファインダーレスでキットレンズも絞りリングが省略されているため、Xシリーズのアイデンティティが弱いのは否めない。コンパクトといっても「APS-Cにしては」という注釈がつくし、WiFiなんて今さら目新しくもない。ダイヤル系操作はスマホ上がりにはわずらわしいだろう。センサーに魅力を感じる人はPro-1やM-1に食指が動くのでは。「X-M1である必要性」をどうやって打ち出すの?という不安がどうしても拭い去れない(ゆえに上記のようなメディアアシストを必要としているようにも。

さらに9月に海外で発表されたX-A1に至ってはX-M1のセンサーをベイヤー配列に置き換えただけという、ほんとに凡庸なカメラとなってしまった。日本での発表が待たれます!って週アスも脳みそヨーグルトだわ。

ニコンやキヤノンのミラーレスやエントリー機というのは、上位機種やフルサイズにステップアップ、その過程でレンズ資産も増やしていってくださいね、ほうらもうこのマウントから離れられないでしょ?という囲い込みのシナリオがきちんとできている。対してX-M1はこれ自体で需要・・・いや物欲が完結してしまう。M1からレンズ交換式に入った人がM1に物足りなくなったら、Pro-1にステップアップしたりレンズ資産を活かすとか考えずに他メーカーの最新ミラーレスを物色するか、レンズ沼に目覚めたら目覚めたで「プラナーやディスタゴンを買うのにXマウントでいいのか?」と結局メジャーなマウントに流れるように思えるのはオレだけだろうか。世界全体で年間400万台程度の狭い市場で8社が競い合っているミラーレスの現状を思うと、出来上がりつつあったプレミアムコンパクトというフジのミラーレス路線から離れた機種を出すのは結果的にマイナスでしかないような。

ミラーレス八社はソニー、パナソニック、オリンパス、サムスン、ペンタックス、ニコン、キヤノン、フジ。この中でも特に主導権を取らないとまずいのは一眼レフの(精密機器としての)土壌がないサムスンとパナソニックなんだけど、ダブルフォーサーズを捨てる宣言したオリンパスもこれに加わるのかな。ペンタックスはミラーレス後発だし一眼レフでもニコキャノの取りこぼしでなんとかなってるわけで、結局リコーと合流することに。ミノルタを引き継いだソニーはどう転んでもいい状態にあぐらかいてたら自分でもどうしたらいいのかわからなくなってる印象、ただネームバリューは半端ないので何をするにせよ注目は浴びる。とまあ、こんな状況だからフジは最初からニッチを狙うしかなかった。ちなみに2012年の国内年間販売台数は一眼レフが102万台、ミラーレスは73万台、合計で175万台。機種別一眼レフの上位12位までがニコキャノで、ミラーレスは市場の7割以上を占めるオリ、パナ、ソニーというミラーレス3強の機種がずらりと並ぶ(もっとも一番売れたのはニコワンなのだが。

フジの考えてることは想像がつく。満を持してレンズ交換式市場に参入した以上、部門を維持できるくらいのシェアを獲得するにはこうした入門機も必要だ、という判断だろう。実際ミラーレスのエントリーモデルとしては悪くないと思うんだけど、どうもその先を描けない、そんなお話。

2013-10-09

状況に応じてレンズを交換できるのが一眼最大のメリットなんだけど、実際にはレンズ交換してるうちにチャンスを逃しまくることも多い。解決策は高倍率ズーム1本で賄うか、望遠と広角~標準系でボディを分けるかの二択になる(脳に焼き付けるという手もあるが個体差が激しいので却下)。おりしも秋の一眼レフの新機種ラッシュ、2台目のボディとしてお眼鏡に適うものはあるかなー、とあれこれ記事を見て回ったのだが「何も2台持ちのもう1台も一眼レフである必要はねえわな」という結論に。

そんなわけで、X-M1に白羽の矢が当たった。別にフジノン信者でもレンジファインダーマニアでもないし、望遠は使わないって割り切ればファインダーレスでも問題あるまい。キットズームはちょっとデカいけど、D300なりを2台振り回すのに比べたらぜんぜんマシ。にもかかわらず焦点距離に対して画角と被写界深度の関係がD300と同じなのもいい。妥協すべき点とこだわりたい点をちゃんと考えてるような人の選択としては実にコスパの高い製品じゃなかろうか。

そんなわけで、めちゃくちゃ欲しい。たぶん買うよ。実際に使ってみて困るとしたら、一番はやっぱりバッテリーの持ちだろうなあ。

2013-11-11

X-Trans2搭載のX-E2が出た。AF速度や精度がたぶん上がってるんだろう。背面液晶のみで構図をサクサク決めるのに慣れてないので、ファインダーのある機種のほうがほんとは欲しいのよね。ただX-M1と比べて値段が倍近いので、レンズ含めてとなるとけっこう悩ましい。

X-A1も国内発売決定したけど、先に触れたように選ぶ理由が何一つ見当たらない。

赤城センセもおっしゃってたけど、ピントリングを装着するなら被写界深度の距離指標は絶対欲しい。MF置きピンで広角スナップ向きのカメラなんだから、キットレンズとはいえもうちょっと考えて欲しいよね。