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液晶ディスプレイ - BenQ SW2700PT
参考価格 69,800円(税込)。コスパに優れた WQHD のキャリブレーション対応 27インチディスプレイ。2016年7月発売。

ガチで写真を撮るひとにとって色の再現性は非常に重要な項目だが、きちんとチェックしようにもディスプレイに映ってる絵の色合いがもともと狂ってたらどうしようもないわけで、 AdobeRGB カバー率が高くキャリブレーションに対応したカラーマネジメントディスプレイはカメラ本体やレンズ同様にクリティカルな機材である。ただカラーマネジメントディスプレイはおしなべて高く、FHD クラスのパネルでも普通に 10万円オーバーの製品ばかり。
んま、ガチ勢にとってはレンズ沼に比べたら 10万円なんてタカが知れてるのかもしれんが。
コイツは WQHD( 2560 x 1440 )で 7万円というちょっと信じがたいお値段が最大の魅力。さらに安くても性能に対するネガティブなレビューがまったくないのは素晴らしい。表示色は 10bit ビット で内部処理には 14bit 3D LUT を用いている。視野角は上下左右ともに 178度。もちろんハードウェア・キャリブレーション対応。付属のユーティリティは使い勝手がイマイチのようだが、もともとセンサーは別売りなので X-rite なりと合わせて好きなユーティリティを導入すればよい。写真向けの機能としてモノクロモードがあるのもポイント高い。
インターフェイスは DisplayPort 1.2 / HDMI 1.4 / DVI-DL の三系統入力で、USB 3.0 ハブ機能や SD カードリーダーも備えている。さらに面倒な各種 OSD 設定も台座に大きなコントローラを用意してあり、操作性はかなりよさそう。ピポットにも対応しているので縦表示も楽、さらに遮光フードまで付属と、まさに全部入りといってよいだろう。そのくせスピーカーを搭載しない割り切りもよい。これで DisplayPort 1.4 をサポートしていればいうことなかった。
ゲーミングモニターではないのでそこまでのスペックは必要ないが、発売時期的に製品搭載が間に合わなかった可能性もありそう。
リフレッシュレートは 50~76Hz、応答速度は 12ms ( GTG 5ms )と平凡だが、本来の用途が用途だし IPS パネルとしてはかなり頑張ってるほうだろう。HDMI 接続時に自動入力切替が対応しないのが唯一の欠点か。
問題は 27インチの WQHD パネルはドットピッチが 0.233mm しかないため( FHD だと 20~21インチ相当)、文字のサイズはかなり小さく読みづらい。OS の設定でフォントスケーリングを 150%くらいにすれば読みやすい大きさになるが、せっかくの表示領域の広さが無駄になってしまうし、アプリケーションによってはきれいに拡大されず文字がボヤけてしまう。では現在使っている 23インチの FHD パネルと同等のドットピッチを得ようとすると今度は WQHD で 31インチにもなってしまい、設置スペースがかなり限られることになる。これは本製品に限らず高解像度パネルの抱える宿命なので、どのような判断・対処をするかはユーザー次第としか言いようがない。
2018-03-24
いずれ来る主力マシーンの入れ替えに合わせてディスプレイも WQHD に変えようと思っているのだけれども、ゲーミングにするかカラマネにするかで悩んでいる。本質的には最前線に復帰するか引き籠るか、という二択であり、写真熱が蘇ればカラマネ、という流れ。その場合の候補として SW2700PT は最有力の選択肢じゃないかな。
ま、どっちを選んだとしてもカネのかかることよ…。