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タブレット - Amazon Fire ( 2015 )
直販価格 8,980円(税別)。プライム会員はクーポン使用で 4,980円の激安 7 インチタブレット。2015年9月30日発売。
無印 Fire としては三代目(厳密には初代 Kindle Fire から五代目)のタブレット(誰も突っ込んでないけど、タブレット製品群の名前から Kindle 表記が消えたのって今回からだよね?前回からだったのか!)。驚くべき低価格ながらも 1.3GHz のクアッドコアを搭載した Amazon の戦略商品。ストレージは 8GB、RAM 1GB、パネルも WSVGA ( 1024 x 600 ) IPS 液晶と値段なりで性能面で特筆すべき点は特にない。
そのぶんコンテンツには力を入れており、特にプライム会員向けのサービスは既存の Kindle オーナーライブラリーに加え、動画配信サービス「プライム・ビデオ」を新たに開始。また低年齢層の利用を想定してか、落下テストで iPad Air 2 の 2 倍の耐久性を実現したとされるように筐体のタフさにも力を入れている。
OS は Fire OS 5 Bellini に刷新された。おそらくは Android 5 ベースなのだろう。速読をアシストする Word Runner、動画の再生予測ともいうべきASAPなど、邪魔でしかない小手先のメーカー謹製アプリとは一味違うコンテンツ鑑賞の補助機能を搭載。筐体は 191 x 115 x 10.6mm で二代目( 189 x 120 x 11.5mm )よりもほんの少しの小型化と 80 グラムの軽量化が図られている。また Nexus 7 2013 ( 200 x 114 x 8.6mm )とほぼ同じだがわずかに厚く、20 グラムほど重い。見た目 Nexus 7 だが解像度も含め性能は半分、バッテリー性能も半分、値段は四分の一、という印象。
スペックの詳細は現時点で非公開だが、レビュアーによれば CPU は MediaTek MT8127 ( Cortex-A7 )らしい。ベンチマーク性能はおおよそ初代 Nexus 7 並みとのこと。3年の月日と値段を考えたらまずまずだが、快適に使うのであればやっぱNexus 7 2013を復活させるのがいちばん手っ取り早いのだろう。
参考:Fire タブレット( 8GB )速攻レビュー!|こまめブログ
片手持ちの限界サイズ、7 インチの三大タブレット( iPod mini, Nexus 7, Fire )のうち Amazon の強みは抱えるコンテンツの豊富さであり、それを強く全面に打ち出した端末といえる。性能やカスタマイズ性を求める人にとってハナから Fire は選択肢にない、という現状をよく理解しているのだろう。Google は Nexus 7 2013 以降ファブレット含む高級路線にシフトして 7 インチを切り捨てたので、Android 陣営の二大勢力はうまく棲み分けできてるといえる。iPad mini とも客層はぶつからないが、ここに Windows タブレットがどう割って入るか( 7 インチ市場に加わるのかもわからんが。
参考:~実売 8,980円、プライム会員なら 4,980円で入手可能な 7 型タブレット - PC Watch
取捨のポイントや注意点だが、まずは独自 OS であることは十分考慮しておく必要がある。特にGoogle アカウントへの非対応が何かと引っ掛かる( Google Play ストアが使えないのを後から嘆くのはアホ)。続いて解像度。WSVGA はともかく 171PPI はなかなか厳しい。さらに Kindle 本など外部 SD に収録できないコンテンツがある(この外部 SD も 32GB までしかまともに認識できないという報告が多数)。本体の空きは実質 3~4GB 程度なので大量の Kindle 本を持ち歩くのには向いていない。プライムビデオのダウンロードは最大で 25 本まで。WiFi も接続に相性があるようだ。
それと、購入時の機能制限がデフォルトでオフになっているので、プライムビデオのアプリからボタンを押すだけで買い放題
な点は、家族端末を想定している人は要注意。
これはあくまでもセカンドタブレット。得体のしれない中華タブレットを買うくらいならこっちだが、Android タブレットの使い勝手を想定するとおそらく後悔する。この値段でできることといったら限られている、という認識は持っておくべきだろう。
2015-09-20
MeMO Pad 7ドナドナ以降ガラケーしかなくて何かと不便だったのでガラス破損したNexus 7 2013を直そうかと思ってた矢先、突如バーゲンプライスのタブレットが目の前に現れた。修理費用は1万円、こいつは 5 千円。さてどうしたものか。
気が付くとポチッてた。ミッションコンプリート。手持ちはないけどどうせ月末発送なので問題先送り問題あるまい。
ストレージは microSD ( SDXC 対応)を使えるので問題なし。解像度の低さにしても、Nexus 7 でもフル HD 表示が活きることあんまりなかったからたいして影響ないだろう。使い道の大半はブラウジングとメール、ツイッター、乗換案内であとは自分の撮った写真適当にセレクトして持ち歩くくらいだし。引っ掛かるとしたら Wi-Fi がシングルバンドってとこかな。
使えるアプリがどれだけあるかが不安だったけど、わしの使い方だと特に困るようなことは少なそう。スマートステラが使えないのは痛いけど、Star Chart もそこそこデキがよさそうなのでよしとする。。ESET の Mobile Security & Antivirus が無料ってのはすごいな。JRA-VAN が未対応ってほうがつらいか。でももともとあんまり使ってなかったからなあ。要は Android OS タブレット以上の勝手を求めなければよいのだと思う。
2015-10-01
発送10月18日とかw 実質納期一か月かー。んまあ、先週の段階で納期 2~3 か月、今日現在が 6~8 週間なので、今月中に届くのは早いほうなのだろう。別に急いでないし、支払い方法を代引きからカード決済に切り替えられたのでよしとする(324円浮いた。キャンセルする人が出たらちっとは前倒しになるだろうし、24日の京都遠征には十分間に合う。
Nexus 7 用のケース(両面テープで固定するタイプ)が使えるといいんだけどなあ。
2015-10-11
一週早く届いた。さっそくいぢってみよう。
ざっと使ってみた第一印象は、プライム会員価格…つまり 5 千円ならあり。不満点は多いがこの値段なら目を瞑れるというのが正直な感想である(不満のほとんどはスペックを見れば事前に想定できるもので、後からガッカリする人はどんだけ高望みしてるのかと)。持ってみても違いは物理ボタンが上についてるくらいでハンドリングは Nexus 7 とぜんぜん変わりなし。
たとえば iPad Air なりの高性能タブレットを持ってる人でも緊急用としては十分だろう。が、メインタブレットとして使い続けるのは何かとストレスを強いられそう。買って後悔はしていないものの、一般的な Android タブレットとの操作性の違いを考えると一台目には向かないと思う。
不満点
前述のとおり大半は織り込み済みなのでガタガタいうつもりはないんだが、SILK ブラウザに各種ブックマークのインポート機能がないのはさすがに引いた。こんなところでも Google アカウント= GoogleLoginService.apk が使えない影響が( Chrome が使えりゃ万事解決なわけよ)。root 奪取(root 化って言葉嫌いなんだよね)はあんまりしたくないし。
ソーシャルブックマーク経由もなんだし、PC のブックマークを HTML 掃き出ししてメール添付なり見えないところにうpするなりして急場を凌ぐことにする。
営利企業なんだし囲い込みとかするのは別に構わないんだけど、だったら謹製アプリの使い勝手を向上させろって話だよ。
動作はサクサクとはいかないまでも、カクカク感は、ない(注:シングルタスクの場合)。解像度というか ppi の低さも想定の範囲だけど、高解像度画像をリサイズ表示するのにけっこうもたつきを感じる。パネルにやたら指紋が付きやすいけど元値が安いので気にしない。ケースとかフィルムにカネかけずにガンガン使い潰すくらいのほうがいいんだろう。
バッテリー消費はけっこう速い( CPU の型番とかは非公開でも構わんけどバッテリーは外部充電の都合上、容量を公開すべきでしょ)。終日出かけるなら 7000mA 級のバッテリーないと不安。カメラは Nexus 7 のデキが良すぎたのを差し引いても画素数の字面以上にうんこだった。
反応遅い、ピント合わない、画角狭い、暗いと何も写らない。10年前のガラケーだってここまで酷いのはないぞ?純正カメラアプリの使い勝手も悪いし正直使い物にならない。
EXIF を見ると焦点距離 3.5mm とある。同じ位置から一眼で撮ったカットと比較すると 50mm 相当(対角 47 度前後)で、センサーサイズは 1/6 インチとかじゃないかね。この本体価格じゃ部材費用ケチるのわかるけど限度ってもんがあるだろうに。
使い物にならないといえば、純正のマーケットで検索してヒットするアプリが想像以上に使えない(使い物にならないのではなくインストールできないので文字通り使えないのが多いのにはまいった)。しばらくすりゃ落ち着くかもしれんがゲンナリするわ。
…これはこれで納得はしているのだけれども、よっぽど成熟しない限りたぶん今後 Amazon タブレットを買うことはないだろな。Amazon、Google、Apple に共通するのはキラーデバイス+マーケットという組み合わせだけど、スマートデバイスとしての完成度が劣るのは仕方ないとしても正直 Amazon の最大の強みである(と思われる)自社マーケットに固執し過ぎのような気もする。自社デバイス&マーケットへのこだわりはわからんでもないが、プラットフォームの壁を超えられないデバイスは淘汰されるってわかんないのかな?サポートデバイスの幅を広げるほうが、長期的には( Amazon も含め)みんなが幸せになれるのではないかと思った次第。
そんなわけで、資金繰りで四苦八苦してる最中での菊花賞遠征における身内との連絡&手持無沙汰解消という購入時の目的は十分満たされた。
2016-10-25
1年くらい経ったけど、もともと性能は Nexus 7 2012 以下だし使い勝手もお察しなのでさしたる出番はない。とにかく GoogleLoginService.apk を使えないのは不便極まりないので、身分証問題が片付いたら普通の Android 端末を買うよ。
内蔵 Wi-Fi
対応規格は IEEE802.11 b/g/n 。それ以上の高速通信に対応しても低すぎる本体のスペックがボトルネックとなりそうだが、そういう問題ではない。
実測で下り 40Mbps ならなかなか頑張ってると思う(わしの部屋の 5 倍くらい出てる)。いつでもどこでもこれくらい出るなら&繋がるなら上々なんだけどねえ。
2.4GHz シングルバンドではこのへんが限界じゃろう。理論値( 54Mbps )の八掛けなら御の字。
2016-12-05
職場復帰して懐に余裕が生まれたので ZenFone GO をゲット(ただし SIM 契約に必要な本人確認書類の不備により、手元に届くまであと二週間くらいかかりそう)。ようやくコイツも予備役入りできそうじゃ。
…ホント、購入前から覚悟してたことではあるんだけど、コイツをメイン端末として使うのはマジでストレス溜まりまくる。まずカメラ性能の酷さはどうにもならないよ。そりゃ一眼持ってたからカッチリ撮るのはそっちでできるけどさ、予備端末だろうと最低限度の水準はクリアしておくれよ(冗談抜きで 3MP の プリケー 002P 以下だぞ)。バッテリーも厳しい。容量未公開って時点でお察しだけど、SNS やってると4時間持たないかもしんない。そして処理能力は、ほんとうにやばい。シルクブラウザ(馬っぽい)でタブ 3 つくらい開いてツイッターやるともう瀕死。
そんなわけで、もしコイツを手にしたらおとなしくプライムビデオでも見てろ、というお話。
脚注
- root 化
- Android 系 OS における独自の言い回し。もともと root は UNIX 系 OS における特権ユーザーを意味する。つまり root の権限を得るのはあくまでも利用者であって、「Nexus 7 の root 化」のように端末自体が root になるような表現はおかしい。
- が、英語圏でもすでにroutingという言葉が Android 系 OS における特権奪取行為を意味するものとして定着していて( routing 自体、IT分野ではルーターの経路設定が本来の使い方であって後付けもいいところなのだが)、今さら「root 化という言葉はおかしい」と騒ぎ立ててもしゃーないんだけど、気持ち悪いのよね。iOS でいうところのJailbreak(脱獄)のようなうまい代替表現があればいいんだけど。