exB - extreme B-AREA -

無敵の中年男性!的確な中年男性!難攻不落の中年男性!

402 Payment Required - お金が必要です

雲台 - ARCA SWISS Z-1

輸入代理店KPIの販売価格は67,200円。同社自由雲台のベーシックモデル。

ARCA SWISS Z-1

スイスの高級雲台メーカーとして定評のあるアルカスイス。その自由雲台はボール部分が楕円形のアスフェリカルボールとなっており、さらに回転軸の中心からオフセットして装着されているのが特徴となっている。この構造により軽い動作でも強力な保持が可能となっており、また滑らかで絶妙なトルク感や高い剛性で世界中に愛用者が存在する。

Z-1は同社自由雲台(モノボール、ボールヘッドとも呼ばれる)のエントリーモデルだが、それでも59kgという、桁をひとつ間違えてるんじゃないかと疑いたくなほどの耐過重を誇る(もっともお値段のほうも桁違いではあるが)。なおZ1-Rクイック/フリップロックは後述するクイックシューを装着したモデル。

KPI

アルカスイスのもうひとつの特徴として忘れてならないのは、独特のクイックリリースシステム。一般的なクイックリリースはロック部分が1箇所、つまり点で保持するものが多いが、アルカスイスでは線と線・・・具体的には万力のように2本のレールで挟み込む構造になっている(この構造はあり継ぎ、ダブテイルという)。このためがたつきが生じにくく、また応力が分散するので経年変化で一箇所だけ磨耗し保持力が下がるようなこともない。装着や取り外しもノブを回す量で持ち上げ可能な「全開放」と横方向にスライドのみする「半開放」を切り替えできるようになっている。さらにその構造上、三脚座でも対応が容易などメリットが多い。

このシステムはアルカスイス自身のほか、上記のようにマンフロットやジッツオ、ウインバリーなどの著名な三脚・雲台メーカー、さらにはKIRKやReally Right Stuffといった多くのアフターパーツメーカーが採用、アルカスタイルと呼ばれクイックリリースシステムにおける事実上の標準仕様となっている。高級品ほどアルカスタイルに準じていることが多く、またカメラやレンズに合わせた専用のプレートも数多く作られている。クイックリリースを導入する際にはぜひとも考慮にすべきだろう。

残念ながら、国産品はこの流れに立ち遅れている。カメラやレンズは優秀なのにこういう部分でガラパゴスなのはいかにも日本らしいというか。

国産品でもスリックのスーパーボールヘッドのようにアルカスタイル互換の高級品も存在するが、ここまで値段張るなら定評のある外国製品買ったほうが満足度は高いのではないか(プレートにコルク貼ってる時点でセンスなし)。スリックやベルボンは上位グレードこそ名門にヒケを取らないものの、普及価格帯には手抜きが目立つし標準化にも立ち遅れてるので、ブランドとしての評価はいまひとつ、という印象。中国ブランドのBENROやSIRUIのほうがよっぽど魅力ある。

なおアルカスイスはいちおうカメラメーカー。クラシックカメラの頃から中判・大判機材を作っていた(今はデジ化している)。

参考:Rod Klukas

2013-09-02

2ヶ月前に購入したマンフロットの三脚キット、堅牢さは申し分ない。ただ雲台とクイックリリースの使用感がいまひとつ。キット品なので別に文句いうつもりはさらさらないけど、けっこう気分に影響するパーツなので、機を見て交換しようと思ってる。これまで競馬撮影中心だったから三脚や雲台は後手に回ってたけど、ちゃんと買う以上は一生モノを選んでおきたいしね。

で、どうせならアルカスタイル、と。一度店頭で触ったことがあってすんごい使いやすかった。ただ雲台とプレートキットだけでそこそこのレンズ買えちゃうお値段。プレートは機材ごとに用意する必要があるし、どんだけ金かかるんだって。

2013-12-12

実物見てあまりの大きさにたまげた。こりゃあかん、およそ持ち運びで使うもんじゃない。マーキンスのQ3NTRあたりのほうがまだ現実的だわ。

2014-07-05

このクラスの雲台に見合う三脚とレンズを買える日が来るとは思えず放置していたのだが、なんか買えちゃいそうな流れになりつつある。

脚注

アルカスタイル(ARCA Style)
スイスの高級雲台メーカー、アルカスイス社(ARCA-SWISS)の規格と互換性のある製品の総称でクイックリリースシステムを指す。国産製品のクイックリリースは自社完結で終わるものがほとんどだが(自社内ですら互換性がなかったりするわけだが)、海外の三脚座・プレート系アフターパーツはアルカスタイルに準じているものが多い。プレートはKIRK及びReally Right Stuffの人気が高いが、後者は残念ながら現地の自社直販のみで代理店販売を行っていない。
クイックリリースシステム
三脚・雲台への機材を取り付ける際に独自のロック機構などによりネジを不要とする仕組みの総称で、その名のとおり瞬時の取り外しが特徴だが、取り外しの容易さとしっかりとした固定という相反する要素を高次元でバランスさせるのがポイント。あらかじめカメラ/レンズ側にプレートと呼ばれるパーツを取り付ける必要がある。
同種の緊急離脱が可能な設計や構造のアイディアはカメラ以外にも自転車や船舶など様々な分野で存在し、やはりクイックリリースと呼ばれることが多い。また“速打ちシュート”の意味で使われることもあるが、“逃した魚は大きい”の喩えとは、違う。
クランプとプレート
クイックリースシステムのうち、雲台側に取り付けるパーツはクランプ、カメラの本体やレンズに取り付けるパーツはプレートと呼ぶのが一般的(ボディ用のものはブラケットと呼ばれることもある)。このうちプレートは滑り止めのためコルク材や硬質ゴムが貼り付けられている製品をよく見かけるが、超望遠などの重たい機材の場合、この部分の沈み込みがブレとなって記録される可能性がある。なおアルカスタイルのプレートのほとんどは、通常の雲台にも取り付けできるよう小ネジ穴が切ってある。
理想はKIRKやReally Right Stuffのような、カメラやレンズごとに専用のプレートを用意すること。滑り止めが不要になるので歪みが生じない。もちろん汎用性とコスト面では劣るので、被写体や撮影状況に応じて何を選ぶのがよいか判断すべきだろう(重量機材ほどゴムやコルクは害になる、が基本)。特に側面までレールの切ってあるLブラケットは、他のクイックリリースに比べて縦位置撮影への変更が圧倒的に容易である。
ちなみにアルカスタイルが浸透する以前は、プロや写真学校では「クイックリリースは使うな」というのが常識だった。安物のクイックリリースには安定性や使い勝手が悪く、ぜんぜんクイックじゃなかったりかえってグラついたりするものもあるので注意。
たとえばこのへんのやつ。 DIN仕様と呼ばれるもの。雲台標準装備のものによく見かける。 こちらはハクバのクイックシューで、値段が安いので後付けで購入する人が多い(オレも昔買った)。が、どちらも現在使ってるプロはほとんどいない。
ノブ式とレバー式
アルカスタイルのクランプはプレートの脱着をノブをぐるぐる回す方式とレバーをひねるワンタッチ式の2種類が存在する(中には下記のようにハイブリッドのものもある)。
操作性や手間は大差ないが、アルカスタイル互換といってもプレートのアリガタの形状・厚みにはメーカーによって若干の差があり、レバー式だと絞めが不十分なことがけっこうある。様々なクランプとプレートのメーカーを混在させるなら(それがアルカスタイルのメリットのひとつなのだが)、ノブ式を選んでおいたほうがトラブルは少ないだろう。
参考: 雲台のこと・三脚のこと|アルカスタイルのクイックリリースプレートの互換性
問題は、肝心のアルカスイス社のクランプ&プレートがいちばん使えないらしいことなのだがw たとえば汎用L字ブラケットもご覧の有様。
ちょっとコメントに悩むデザイン。まあ、雲台そのものは素晴らしいのでクランプ交換して使えってことだな。