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画像統合管理環境 ACD Systems ACDSee Pro 6

直販で9,980円。高速表示に定評のあるACDSeeのRAW現像対応版。2012年8月発売。

ACD Systems ACDSee Pro 6

現像ソフトはメーカー純正(ニコンならCapture NX、キヤノンならDigital Photo Professional)以外だとAdobeのLightroom、Phase OneのCapture One、DxO Optics Proが御三家で、これに市川ソフトラボのSILKYPIXを加えたのが四天王。新機種対応も速いし使ってる人間も多いが、第五の選択肢としてACDSee Proの名前を挙げたい。

ACDSeeは初代が1993とけっこう歴史の長い画像管理ソフトで、RAW現像対応の有無により無印とPro版がある。開発元のACD Systemsはカナダの企業だが日本法人がなく代理店による販売となっている。この代理店が新潟キャノテック、P&A、日本ポラデジタル、アイフォー、イーフロンティアとコロコロと変わるため(今はデジカがやってる)サポート体制が弱いというお仕事で使うにはけっこう致命的なウィークポイントを常に抱えている。おかげで最新機種のRAW対応が遅かったりバージョンによってはバグフィクスが進まず使い物にならないこともままあり、現在はデジカがサポートを務めているものの(これもいつまで続くのかわからないが)、Pro 6でもインストールエラーや再現性の困難な不具合に付きまとわれている(Pro 3が一番安定していたかもしれないが、今となっては機能が弱い)。

それでもあえてACDSeeを推す理由は、画像ビューアとしての高速性である。100枚程度ならともかく、1日4桁の撮影をこなす場合、画像表示で待たされるのはほんとうにうっとおしいし、作業が長時間化する原因にもなる。ACDSeeは古くから画像の高速デコードに定評があり、さらにプラグインによって読み込みフォーマットを増やせる柔軟性、細かな分類が可能なデータベース化など画像統合管理環境としての完成度が高い。

もちろん現像やレタッチも最近のバージョンであれば定番ソフトと比べてもそう見劣りはしないし明快な操作でサクサク進む。1枚を手間ヒマかけて根気よく追い込むのであれば他のソフトを使ってもよいだろうが、その日のうちに100枚単位で仕上げるのであれば(まさに競馬撮影ではないか!)9割で妥協する、という判断も時に大事である。膨大なファイルのスピーディなワークフローにうってつけのソフト、それがACDSee Proの本質だろう。Silkypix同様のRAW-JPEG Bridge機能があるので、JPEGでもRAW現像に準じた様々な処理が可能となっている。

ちなみに32bit版と64bit版が同梱されてるけど、パフォーマンスの違いはいまいちわかんなかった。

ACD Systems日本公式ストア(デジカ)

JPEGでしか撮らないのであれば無印のACDSee 16でもよいかもしれない。

統合管理環境ではあるが画像作成機能はない。同社のCanvasを使えってことなのだろうが、スクリーンショットをトリミングしてリサイズ、なんていうちょっとした作業でもPhotoshopなりの外部エディタ立ち上げないといけないのは不便(んまあ、他の現像ソフトにしてもそこは同じなのだが)。一番勝手がよかったのはCanvasやPicaViewが付いてた無印のVer.6の頃かな。

PicaViewは右クリックのコンテキストメニュー内で画像をプレビューできる超便利なクイックビューアだったんだけど、シェルの仕様が変更になったためVista以降のOSでは使えなくなった。その後無印18/Pro 8で復活している。

ACDSee 365

定着しつつある年間メンバーシップにACDSeeも飛びついた!

ACDSee Pro 8、ACDSee 18、ACDSee Mac Pro 3、Photo Editor 6、ACDSee Video Converter Pro 4の利用権セットがファミリープラン。これにオプションでクラウドストレージを追加するイメージのベーシックプランという、ちょっと内容がピンとこないサービス名は再考すべきかと。

ファミリープランの年間7980円は、ACDSee Ultimate 8が組み込まれていないのが残念だけれども、各製品それぞれ5台までインストールできることを考えるとかなり割安。対してストレージは容量不足であんまりオトク感がない。常時高速回線が使えるならテンポラリとしての価値はあるかもしれないが・・・。

2013-09-13

オレは昔からのACDSee使いなのでなんとも思ってないけど、操作に関しては、相性があると思うので使いづらい人には使いづらいだろうよ。でも慣れるとこんなにサクサク処理できるソフトもないと思う。版下なり作るのもこいつでJPEGなりTIFFなりに書き出してPhotoshopで加工すれば済む。

Photoshopを使うメリットは、たぶん追加のフィルタと思う。かつてはKPT、今ならFilter Forgeとか。他の画像の素材として加工するのでなければ・・・言い換えれば写真のレタッチだけであれば、別にPhotoshopでなくても十分と思うのだが、さて。

2014-04-29

屁理屈で使うのにスクリーンショット撮ったので、たまには解説でもしてみる。

ACDSee6 ProのRAW現像画面

以下、オレの使い方を。他の項目はまたの機会に。

全般:露出
明らかにアンダー/オーバーのときはここで全体調整して微調整をライティングでやる。
全般:自然な彩度
RAWでは若干プラスに、JPEG撮って出しはマイナスに振ることが多い。マイナス32以上落とすとセピアとはまた違った退色感が出る。
全般:ハイライト&フィルライト
ハイライトは白とび、フィルライトは黒潰れの救済。オレはアンダー気味に撮る傾向が強いのでフィルライトでシャドウを若干持ち上げることが多い。JPEGは逆で結果的にプラス気味なことが多いのでハイライトを落とす。
全般:明瞭度
プラスに振るとアンシャープマスク、マイナスに振るとガウスぼかしに近い。編集タブでシャープネスいぢるよりも楽っちゃ楽だけどやりすぎるとかえって不自然なのはいっしょ。
二コンのピクチャーコントロールの調整と登録によれば[輪郭強調]が被写体の輪郭(エッジ)を強調したり、ソフトにしたりするのに対し、[明瞭度]はシャドー側とハイライト側の階調をできるだけ保持した感じの状態で画像をくっきりさせることができますということらしい。
ホワイトバランス
説明要らないね。
ライティング
ハイライトを落としつつシャドウを持ち上げたい、なんてときは全般のハイライト&フィルライトよりもこっちで調整したほうがうまくいく。
アドバンスカラー
彩度、明るさ、色合いの詳細な調整。あまりに発色が酷いときはここでふんばる。
トーンカーブ
オレはトーンカーブはいぢらない。
ソフトフォーカス
ほぼ使わない(嫌いなんだよね)。お肌のお手入れが必要なときはフォトショでやるし。
クロス処理
いわゆるフィルムのクロスプロセスで使い勝手がよい。63%くらいがお気に入り。独特の印象的な発色になるけど、使いすぎはちょっとウザい。
スプリットトーン
やはりフィルムの手法でハイライトとシャドウに薄い色をつける。これまた使い勝手がいい。
周辺光量補正
どうしても気になるときだけ使うんだけど、手持ちの17-50mmも70-200mmも周辺減光がけっこう目立つんでそれなりに出番はある。
出力色空間
sRGB固定なのでほとんど使わない。

・・・デジタル現像におけるクロスプロセスとスプリットトーンを“写真表現の範囲”と捉えるか“コンピュータ加工”と捉えるかは人によって判断が分かれるところと思う。個人的には、自己表現のひとつとしてはじゃんじゃん使っていいと思いつつ、コンテスト系では控えたほうがいい気がする。

もちろんコンテンストの趣旨にも拠るし、たいていのコンテストは応募規定で後処理の範囲が明示されると思う。あとはまあ、こだわり次第じゃないですか。

基本的に現像タブでの処理はホワイトバランス、彩度(カラー)の調整、オプションとしてクロスプロセス&スプリットトーン。続いて編集タブで水平調整、トリミング、サイズ変更、ライティング調整、というのがオレのパターン。

独自のLCE画像処理技術の完成度が高く、ライティングなど明るさ絡みの調整は非常によくできている。中でもコントラストとカラーを自動調整する編集タブの自動レベルがなかなか秀逸で、逆光の白霞みや露出不足も簡単かつかなり良好に救済できる(自動カラーは当たり外れがけっこうあるので自動コントラストのみがよい)。

2015-01-05

D400が出そうもないしD4Sなんて高くて買えないしD4はAFのピント抜けでダメ出しされてるしD3Sはさすがに設計が古く感じはじめたし(そう感じなければD300Sでいいのだ)、というわけでD810をポチってしまった。縦グリつけてDXクロップすればあら不思議、1600万画素で14bit RAWを7コマ/秒連写できる事実上のD300S後継機じゃないですか、そんなお話。

問題は現像環境である。例によって日本語版はオリジナル最新版のローカライズや新機種のRAWサポートが遅いことで有名だけど、2015年1月現時点でD810をサポートしているのはオリジナルの英語版Pro 8のみで、日本語版はPro 6はおろかPro 7ですら未対応、そしてPro 8の日本語版は音沙汰無し。せめてPro 8のローカライズかPro 7のRAWアップデート、どうにかなりませんかとサポートに問い合わせたところ、

現時点で対応していないデジタルカメラにつきまして、
アップデートで対応する可能性はありますが、
開発元ではアップデート時期を公表しないポリシーとのことで、
弊社より予定をお伝えすることができかねます。

対応していないRAWは、AdobeのDNG形式に変換して
現像することを推奨しております。
DNGに変換すれば、RAWと同じように
ACDSeeで取り扱えますので、ご検討ください。
Adobe DNG Converter 
http://helpx.adobe.com/jp/photoshop/digital-negative.html

ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

とのお返事が。DNG通すくらいなら最初からLightroom使うわw ってのが普通の感覚だよなあ。

2015-03-19

ACDSee Pro 8の日本語版がようやく登場。これでD810のNEF(ニコンのRAWな)も開けるようになったわけだが・・・

参考:RAWサポート 英語最新日本語最新

言ってて自分で試してねえだろ、とACDSee Pro 8体験版の画像デコードプラグイン突っ込んでみることにした。やり方は簡単で、Pro 8体験版をインストールしたら

  • \Program Files\ACD Systems\ACDSee Pro\6.0\PlugIns\IDE_ACDStd.apl

  • \Program Files\ACD Systems\ACDSee Pro\8.0\PlugIns\IDE_ACDStd.apl

で上書きするだけ。

標準デコードプラグイン

Pro 6でもD810のNEFを問題なく扱えるようになった。これにて一件落着。なお64bit版と32bit版の間にプラグインの互換性はないのでそこだけは注意。

今後Pro 9、10と英語版がバージョンアップしても同じやり方でプラグインだけ上書きすれば日本語版でRAWサポートのない機種にも対応できる。もちろん念のため上書き前にバックアップは取っておくこと。

脚注

クロスプロセス
フィルムの現像方法のひとつで、ポジ(リバーサル、スライド用フィルム)をカラーネガ現像、またはその逆を行うこと。クロスプロセス処理されたフィルムから起こした写真は通常の現像では起きえない独特の色合いとなる。フィルムの現像プロセスはネガ・ポジそれぞれ複数の方法があるが、おおむねネガ現像はC-41、リバーサルはE6処理が一般的。フィルムや現像液の種類によって変化の度合いは様々で結果の正確な予測は困難であり、その意外性が魅力ともいえる。
フィルム時代はプロやハイアマチュア以外にとって馴染みの薄い手法だったが、デジタル化したことで、さらにスマホのアプリなどに組み込まれることでかなり一般化した。またフィルムだといったん現像してしまうと再処理は不可能だが、デジタルであれば何パターンも試せるメリットがある。ただし、フィルムのクロスプロセスにおける予測不可能な色彩の変化まで再現はできない。
DNG
Digital Negativeの略で、メーカー独自のRAWデータを多種多様なアプリケーションで扱えるようにするのを目的としたAdobeの提唱する汎用RAWフォーマット。2012年10月現在のバージョンは1.4.0.0。各種RAWからDNG形式へのコンバータやWindows用のDNGデコーダも用意されている。
機能性は高くEXIFなどの情報もXMPメタデータとしてシリアライズ化されるためサイドカーファイル(画像単位で作成される調整情報の記された別ファイル、XMP形式が多いが互換性が保証されているわけではない)は不要。またオリジナルのRAWデータから2割ほどファイルサイズを縮小できるメリットもある。
カメラの所有者が自身の持つ製品のRAWデコードに困るようなことはほぼ考えられないものの、将来において何らかの理由によりメーカーのサポートが打ち切られた場合ファイルを開けなくなる可能性がゼロとはいえないためこのようなバイパス手段はあってしかるべきだが、現状としては二度手間以外の何者でもなく有効活用されているとはいい難い。メインストリームの製品で撮影時の保存形式にDNGが加わらない限り浸透は難しいだろう。
参考:Adobe Photoshop ヘルプ / Digital Negative (DNG)
DNGの延長で、動画をRAWデータとして記録するためのCinemaDNGもAdobeにより提唱されている。