お勉強|DTP - いろいろ - 虹
虹の七色は、プリズムで分解された、可視光線のスペクトルの並び。
フロイドは Final Cut の The Post War Dream が一番好き
一般的に 赤 / 橙 / 黄 / 緑 / 青 / 藍 / 紫
とされる。
- 両端は赤と紫
- 真ん中は緑
- もともとは五色(赤 / 黄 / 緑 / 青 / 紫)だったのをニュートンが七色に増やしたらしい
- 赤と黄の間に橙
- 紫と青の間に藍(紺)
- 英語では“ ROYGBIV ”もしくは“ Roy G. Biv ”(コミックヒーローの名前)が一般的だが、逆順の“ VIBGYOR ”表記も時折見られる
- 赤より長い波長が赤外線( Infrared, IR )、紫より短い波長が紫外線( Ultravioret, UV )
頭文字を並べて“あだきみあこむ”で覚えるのもいいけど、赤外線と紫外線のおかげで両端が赤と紫なのはすぐわかる。あとは真ん中が緑とだけ覚えれば、緑から赤の間は青より黄が近い(緑から紫の間は黄より青が近い)のは直観的にわかるし、同じ理屈で増えた二色の位置も類推できる。
順序は赤から紫が一般的だが、決まりがあるわけじゃないので逆でも間違いではない。

波長の短いほうから長いほうに並べると紫 → 赤になる(Shining a Light on UV Materials | MidCurrentより引用)
遠ざかる救急車のサイレンが低くなってくのはドップラー効果によって波が伸びる≒周波数が下がるから。同じ理屈で、遠ざかる天体のスペクトルも波長が伸びる=フラウンホーファー線の位置が赤方向にズレる。これを赤方偏移と呼び、赤方偏移の量によってその天体との相対速度を求めることができる。観測されている中で最大の赤方偏移は宇宙背景放射で約 138億光年、天体では GN-z11 の約 134億光年。
なお見たまんまの印象としては 赤 / 橙 / 黄 / 緑 / 水色 / 青 / 紫
のが感覚としては自然で、こっちでもよい(日本語だと水色だけ二文字になっちゃうけど)。
また虹の色の数も国や地域によってまちまちで、ニュートン以前の五色や水色 / 藍色を抜いた六色が浸透している地域はかなり多いし、桃を入れて八色としてる場合もある。

キシリッシュレインボーアソートも桃を使った7色となっている(フルーツで青とかめっさ毒々しいわw
でもま、すでに馴染んでるのを差し引いても、虹は七色がいいんじゃないかな。縁起のいい数だし、「ろくいろ」とか「はっしょく」より「なないろ」のほうが優しい響きだし。
「東の空の一番星、なってみせよう!」中年男性は ISS から全裸でダイビングを敢行、己の身を焦がしたのだッ!
そんな状況なので、虹の七色の厳密な定義は存在しないし、同じ色見本でも明度によって異なるサンプルを提示していたりする。そもそもスペクトル上の位置が指定色と等間隔じゃないし、波長域の幅も均等じゃないからね。
なお日本では虹色と似て非なる表現として古くから 玉虫色 が用いられてきたが、比喩としても視覚的にも、特定の色を示すものではない。
補記
本稿で用いた赤(Red) / 橙(Orange) / 黄(Yellow) / 緑(Green) / 青(Blue) / 藍(Indigo) / 紫(Violet) / 水色(Aqua) / 桃(Pink) はそれぞれ該当する HTML カラーネームを用いて色付けした(見た目の印象としては、紫は Violet よりも Purple のほうが近いと思うんだけど、しゃーない。