Undefined Database Configuration B地区ex|お勉強:写真 - レタッチ例 1)


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多くの常連が無駄死にで無かったことの証の為に・・・ 再び一陣の先頭を守る為に! 正門よ!私は帰ってきた!!

お勉強:写真 - レタッチ例 1)

初稿:2015-07-22

手の内とか恥を晒すことになるからあんまりこういう記事見かけないよね。

ボツカットの救済を試みる

せっかくふぐすま遠征して「アンビシャス強すぎワロタwww」な写真撮ったのに一見してボツの嵐。

かろうじて水平は保ててるけど、

  • 被写体が中心にない(左を開ける意味がない
  • そのせいでピンボケ気味(ひとつ前のカットは測距点に収まってる
  • 1/1000秒なのにまったく止まってない(たぶんVR不良
  • 全体的に眠たい
  • 白トビはしてない
  • ホワイトバランスもこのままいけそう

はあ・・・なんとかしてみましょか。幸い、屁理屈掲載画像の拡大解像度は 1920x1280(3:2) or 1920x1080(16:9)もしくは縦横逆を基準値としている。要するにフルHDディスプレイの壁紙なんだけどね。プリントアウトを前提としていないのでけっこう救えるのだ。

元画像はD810+70-200mm F2.8のテレ端、F4 1/1000秒 ISOオート(1100, にわか雨パラついてけっこう暗かった)、ボディでのノイズリダクションなし、JPEG NORMAL、ホワイトバランスオート。手ブレ補正オン(たぶんこれがまずかった)。DXクロップ=4800x3200ピクセル。

構図を整える

ずいぶん間の抜けたカットなので、せめて日の丸に。個人的なこだわりで、トリミングは原則としてターゲットとなる解像度の二倍を切らないこと、という制約を設けている。つまりこの場合 3840x2560 が限界値、おおむね1000万画素だ。

こんなところっすかね。ちなみに今回は元画像の水平が取れてるのでそのままトリミングするけど、傾いてる場合は当然、先に回転して水平を出しておく。その際、ナナメに構えてると水平方向は傾くので構造物の鉛直で合わせるのが基本。

クロップなしの7360x4912ピクセルからだと3840x2560トリミングはやりすぎなので、三倍以上∴5760x3840を限界値にしてる。

眠いので起こす

オリジナルはどうにも眠い(コントラストが甘い)。ACDSeeには自動レベルがついてるので、シャキッとさせてみる。

うん、締まりが出たね。今回はわかりやすくするためにオートそのまま適用したけど、シャドウが沈みすぎるようなら効きを弱くするとか、ブレンドを100%じゃなく50%にするとかして調整する。それでも極端すぎるようなら自動レベルは諦めて個別にコントラスト調整。

輪郭強調

眠いのはブレの影響もあるので、アンシャープマスクをかけてみる。かけすぎると境界が不自然に際立ったりボケが汚くなるのでほどほどに。んまあ今回は元が元なので大胆にいってみよう。

もれなくノイズも強調されるのが玉にキズだが、とりあえず先に進む。

リサイズ

ターゲットサイズまで縮小してみる。

リサイズするだけでもノイズは目立たなくなる。こういう点は高画素センサーが有利だね。

再び輪郭強調

あざとくならない程度に、もいっかいアンシャープマスク。

再びノイズがががががが

ノイズを減らす

ここでノイズリダクションの出番。原則として最後。先にやるとディテイルが消えちゃってどうにも手の施しようがなくなる。

かけすぎるとディテイルがまるでなくなって不自然極まりないので、完全に消すのではなくほどほどに残すのがポイント。

完成!

左がオリジナル、右がレタッチ後。

たいして良くなってないように見えるのは気のせいじゃない。ダメじゃん!

こっちが屁理屈に載せたやつ。各工程をもうちょい丁寧にやった。ホワイトバランスも変えてる。オリジナルよりはマシだけど、わざわざ高いカメラ使ってこれじゃ泣けてくるわ!D50でもこれくらい撮れるだろ!

その他

たぶんもっとちゃんとしたやり方があると思うけど、紙焼きするならまだしも1日に1000枚とか撮っていちいちトーンカーブやヒストグラムと睨めっこしながら教科書どおりのレタッチなんてやってられないのよ。それにキャリブレーションもやってないし、そんなたいそうなモニター使ってないし。36枚単位の銀塩ペースならまた違ってくるんだろうけど、今の時点ではこれでいい(そのかわり、元ソースを削除せずに残しておくけどね)。慣れると1枚2、3分で済むよ。

なお今回無視できたのは

  • 水平
  • 白トビ、黒潰れ
  • 彩度
  • ホワイトバランス

といったあたり。このへんに問題があるようなら当然レタッチ対象になるんだけど、その後の調整範囲が狭くなるような項目を後回しにするのが基本だからな! ゆえに最後の処理はノイズリダクションとリサイズの二択になるはずだけど、使ってるソフトによって多少順番は変わるかもしれない。それとリサイズの前にもいったん保存かけとく。

RAWだとあんまり関係ないかもしれんが、個人的には撮影時のカメラ内画像調整(二コンでいうピクチャーコントロール)は弱めにして、後で調整するようにしてる。

その後:2015-12-01

最近レタッチの方針変更したので再度挑戦。日々の屁理屈に載せるのはJPEG撮って出しをACDSeeで、作品撮りやこういうカットの救済はRAWをCapture NX-Dでやることにした。若干構図が変わったが気にすんな。

Capture NX-Dでピクチャーコントロール&ノイズリダクション処理→ACDSeeでレベル調整&リサイズ。元が元なので限界はあるけど、前のよりはマシじゃろ。