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お勉強:マルチメディア - DRM付き動画の再生

駄文が見つかりました。初稿:2011年1月21日 最終更新:2017-04-23

当記事の内容は Out of Date です!メンテナンスも終了しています。

  • WMDRMを取り巻く状況の変化
  • DRMの問題と解除の要件
  • 仮想OSによるDRM解除環境構築の簡単な手順
  • DRM解除と録画(キャプチャ)の違い

はじめに

結論から先にいうと現在のところ DRM 解除は不可能。DMM や楽天 Showtime の DRM 回避を謳っている記事は基本的に録画ソフトの宣伝ブログと思ってよい(それを踏まえたうえでムービーグラバーなりを使うぶんには別に構わないんじゃないの。

WMDRMを取り巻く状況の変化について

二度にわたる重大な事変により、WMDRM(Windows Media DRM)の解除は大きなターニングポイントを迎えました。

強制 8015 事変

2011年10月2日、どうやらMicrosoftはセキュリティコンポーネントの更新時に作成される IndivBox.key をいわゆる地雷バージョンへと変更したもよう(サーバ側の仕様変更なので TechNet 見ても載ってないよ)。IndivBox.key はDRM解除というよりもWMDRMコンテンツ再生におけるキーアイテム。この IndivBox.key のバージョンを上げないことがツールによるDRM解除のキモで、これまではXPのクリーンインストール環境など過去のバージョン(9以前)の Windows Media Player であればWindows Updateをかけない限り上書きされることはなかった。

現在のところ8015に対応している解除ツールは存在せず、さらにロールバックで旧バージョンのWMPに戻しても必ずセキュリティコンポーネントの更新を要求されるため(更新しないと認証が通らない)、DRM解除環境の新規構築は不可能となった。つまりこのページの存在意義も消えたわけ(ピュア。8015対応のツールが出るまでは、すでに環境のある人は死守すべし。俺はVPCで環境構築してVHDファイルをきっちりバックアップしてあるので、OSのHDDが㌧でも残りのハード構成が変わらなければ解除環境維持できる。

2013年2月現在のDRM解除絡みの話題は既存環境の保全が中心で、CPUIDを偽装することによって解除環境などを別ハードウェアに移植できないか?いう試みがなされており、VMWare系のVirtualBoxによる仮想環境で移植成功例も挙がっている(VPCの再現可能な成功報告はまだ)。解除環境を所有していない人向けの話題としては、DRM Removeに関心が集まっているようだ。

2003 終了事変

2015年7月15日をもってWindows Server 2003の延長サポートが期限を迎える。昨年春のXP騒動ほど注目されていないものの事態はいっそうクリティカルで、ソフトウェアのバグフィクスやセキュリティ対応などのメンテナンスが終了するだけでなく、Windows Server 2003の一部であるRMS Server(Rights Management Services 1.0 SP2)のライセンス証明書も署名(有効期限)の更新がストップする。RMS Serverは認証や鍵の保管、コンテンツの利用権限の管理を行う、WMDRMの中核を担うサービスで、証明書が期限切れになると認証そのものが無効となってしまう。

Microsoftは通常1年(365日)ごとの署名の更新間隔を7150日に変更し証明書の有効期限を20年ほど先送りにする力技を用意しているので、「サポート終了で直ちに RMS Server が使用できなくなる」ということはない。が、メンテナンスの行われないサーバOSを使い続けるなんて老朽化したビルにオフィス構えて大地震を迎えるようなものだから、WMDRMベースの各種有料配信は大半の事業者がすでにPlayReadyとSilverlightによるRMSへと移行しつつあり、認証の済んでないコンテンツはWindows Media Playerでの再生が不可能になることを告知している。なおSilverlightは WMDRM 10 SDKとPlayReady Server SDKどちらもサポートしているのでWMDRMの既存コンテンツも再生可能。

余談だが、Windows Server 2008の延長サポート期限は2020年1月。また現行のWindows Server 2012はWindows Media Streamingをサポートしていない。登場が予定されているWindows Media Server 2016にしても同じで、DRMの有無に限らずWindows Mediaの配信はIIS Media Services+PlayReady+Silverlightに限定されることになる。ただSilverlightは現在のバージョン5を最後に開発終了の見込み(サポート期限は2021年12月)で、Windows 10に搭載された新ブラウザ“Edge”もSilverlightをサポートしてない(Google ChromeもすでにSilverlightプラグインは使用不可で、Firefoxも明示的にユーザーが選択しない限りSilverlightプラグインは組み込まれない)。つまりSilverlight自体がオワコンなのだが、ここまで触れてる記事がまったく見当たらないのはちょっと驚きで、みんな呑気というかその場で騒ぐだけというか…。

これを機にDRMをやめる、という選択肢も存在しないわけじゃないし、DUGAなど一部のコンテンツをDRMフリーとしているサイトもあるけれども、DRMをやめるやめないの判断はコンテンツホルダーであるメーカーの意向次第であって、サイトの一存では決められない。

映画や音楽のコンテンツ産業とIT業界のベクトルは、UltraViolet にはじまり CFFCENC、さらに MPEG-DASH も含め DRM の大統一理論へと(緩やかにではあるけど)向かってる。相互運用性はともかく普段使ってるプレイヤーに対して透過的・・・最低でも外部デコーダーの適用が可能な実装になれば DRM の有無は別に気にならなくなるんだけど、現状はそうもいかない。コンテンツ≒再生プラットフォームによって DRM が異なるのは我慢できても Windows Media Player の使い心地はまだまだ合格ラインに達してない。それに輪をかけてトホホな、おまけに画質まで困ったレベルの Silverlight( DMMプレイヤーとかギガプレイヤーとかな)を強要されるわけだ。かといって DRM Media Converter なりの録画ツールなんて今さらかったるくて使ってられない。どうせ時間かけるなら円盤からちゃんとエンコするわ。

DRM 大統一理論へのベクトルは媒体の主流が DVD/BD からクラウドへと移行する動きと密接に関連しているように思える。

そんなわけで、配信系の調達ルートは当面のあいだ凍結する。2年前にCA系列メーカーのレンタル盤がセルと同一内容となって、悪夢のようなモザイク二度掛けや内容の再編集から解放されたのはせめてもの幸いだろう。

参考:ポエム用語集

↓この先はもはや読む価値なし↓

基礎知識

DRMはDigital Right Managementの略。日本語にするならデジタルデータ著作権管理機能、とでもなるか。単純に吸出しを制御するようなコピープロテクトとは似て非なるもので、権利者の好みに応じてきめ細かな制限を設定することが可能なものをそう呼ぶんだと思う。具体的には視聴可能期間とか。代表的な実装例がWindows Mediaのそれと考えてよい。本稿もそれを前提で執筆。

ちなみにDRM(Digital Right Management)とRMS(Rights Management Services)の違いは、前者は仕様や規格の名称で、後者はシステム全体を指す。

何が問題なのか

断っておくと、俺は別にDRMそのものを否定する立場ではないし、抜ける作品に対価を支払うのは当然と思ってる。問題は再生がWindows Media Playerに限られることだけで、中の人は他のプレイヤーを触ったことがないとしか思えないほどWMPの使い勝手は悪い。特にサーチ/シークの悪さ~たぶん可変フレームレートのせいでもあるんだろう~は群を抜いている。JRA-VANのレース動画程度であればまだしも、抜きどころをGOMのブックマーク機能できっちりがっちり管理している俺としてはピンポイントでシークできない状況がどうにも我慢ならないのだ。それが1本2本ならともかく数百本となるとねえ・・・。

DRM問題の本質はコンテンツの恒久的な保証がないこと…実質的には購入ではなく超長期レンタルに近い・・・である。倒産などでコンテンツプロバイダのライセンスの(再)発行ができなくなると正規の購入者でも二度と再生できなくなってしまう可能性が高い。その辺は約款に盛り込んであるはずなので法的には問題なくても、道義的にはどうなのよ?という話。そりゃCDやDVDなどのハードな媒体でも同じことだが、これらの媒体の破損率や再利用性とDRMメディアのそれを考えると後者のほうが圧倒的に制限されたものであるのはおわかり頂けるかと。

少なくとも初稿の時点ではDRM≒アクセスコントロールの解除に法的な根拠はなかった。はず。P2Pとかその辺のお話がそのへん詳しいので気になる人はヲッチしてみよう。

参考:マスコミやGIGAZINEが伝えないマジコン規制の本当の恐ろしさ

そんなわけで、DRMを解除し他のプレイヤーで再生できるようにしてみる。

手法についての考察

WMファイルにDRMが付加されて以来、法的にどうなのというのはともかく、様々な解除ツールが公開されてきた。職人恐るべし。解除環境については普段使ってるPCで直接ツールを使うのもいいが、別に専用環境を用意して行う手がある。前者は利便性は高いもののWindows Media Playerのバージョンが制限され、後者は初回の環境構築の手間はかかるもののメイン環境は最新≒任意の状態に保てる、といった違いがある。メイン環境がすでに最新の状態になっていてロールバックでも戻せないようなケース(うち)では選択肢は限りなく後者しかない。んまあ、DRM解除済みファイルを誰かにもらうって手はあるんだろうが普通に犯罪なので。

なお基本的にどんな方法でもライセンスをちゃんと取得する必要がある。どこぞから落としたDRM付きファイルをタダでどうこうする、というわけにはいかないので、念のため。また重要なのはIndivBox.keyのバージョン(\Documents and Settings\All Users\DRMにある)。こいつが11.0.6001.8015だとどのツールでも解除不可能なので注意しる。つまりこのファイルのバージョンを11.0.6001.8015にしないための環境構築、ということ。

いうまでもないのだが、この手の作業をする前には隠しファイルや保護ファイルの非表示を解除しておくこと。

仮想環境でFairUse4WMを使う

そんなわけで、DRM解除のためだけにメイン環境をクリーンインストールし直してなおかつWMP関連のアップデートを一切行わない、というのに抵抗のある俺としては、仮想環境利用を選ぶことにした。ほとんどDRMスレのテンプレそのままだが、実際これが一番確実のようだ。大まかな手順としては次の通り。

  1. VirtualPC 2007のインストール
  2. 仮想環境へのXP Professionalインストール
  3. WMP10のインストール
  4. FairUse4WMでDRM解除

既存環境を維持しつつWMP10に戻す≒IndivBox,keyを11.0.6001.8015以前の状態にする場合、ロールバックが不可であればコントロールパネルからWindows Media Player 11とWindows Media Format Runtime11を削除したのち、あらかじめセーフモードでwmploc.dllとwmvcore.dllをsystem32に放りこんでから(旧バージョンで上書きしてから)WMP10をインストールする必要がある。その他は仮想環境の手順とだいたい同じ(WMP10インストール前にDRMフォルダは消しとく)。いちおうこっちも試したけど、やっぱり仮想環境を構築したほうが何かと都合がよいと思う(再生エラーとかあった場合、環境変えて比較検証とかできるしね)。

短所を挙げるとすれば、低スペックなマシンだと仮想環境を動かすのが難しいかもしれないことか。同一マシンでの処理にこだわらないのであれば、空きPCに手順2以降でももちろん構わない。その場合の短所は消費電力が増え電気代がかさむことか。

なおうちのメイン環境はXP 32bitである。7を使ってる人はVirtual PC 2007の替りにWindows Virtual PCでいけるのかもしれないが7環境がないので俺には検証できない(仮想OSはXPで)。

VirtualPC 2007のインストール

仮想OS環境を構築するツールはけっこうあるけれども、WindowsベースでWindows仮想化を最も手軽に行えるのは恐らくVirtualPCではないかと。もとはコネクティクスが開発したものだけどお得意の買収で現在はMSが提供中。導入の際にはUXGA以上の解像度の高いモニタがあるとよい。

Virtual PC 2007 - 日本語版ダウンロード

インストールで迷うことはあまりないと思われるが、メモリは手動で512MBくらい割り当ててやったほうがよいかもしれない(どうせDRM解除くらいしか使わないだろうからそれ以上はあっても無意味)。HDD(バーチャルディスク)の容量も10GBもあれば十分当初は10GBもあれば問題ないと思っていたのだが、処理する対象の量次第ってことで。2GB前後のファイルを連続して処理すると30GBくらいはみておいたほうが無難か。まあ、容量可変設定もできるので不安ならそうしたほうがよい。ただし仮想環境のあるHDDそのものの空き容量を常に気をつける必要はある。なおバーチャルディスクウィザードを使うと後から容量拡大や容量可変への変更は可能となっているが、俺の環境だとものすごく時間が掛かるので(というか終わる気配がなかったw)、容量固定ならあらかじめ30GBくらいは確保しておいたほうがよさそう。俺は最初に10GBなんて設定にしちゃったので、バーチャルディスク(3台まで設定可能)を追加してそっちをデータドライブにして対処することにした。

・・・もちろん怪しいファイルの取り扱いといった仮想環境本来の使い方をしても構わないが、複数スタンバイできるんだからそれは解除環境とは別に構築したほうがよいだろうな。

またパフォーマンス設定でバックグラウンド時の処理優先度をホストOSにしておくことをおすすめする。じゃないとけっこうもっさりするので。

ちなみに環境構築後のVHDファイルを残しておけば、ホストマシンを切り替えてもDRM解除環境の保持がわりと楽な気がする。んまあハードウェア構成が変更されれば多少は面倒があるかもしれんが。

なお今回俺はデフォルトのまま進めたけど、インストール先をシステムドライブではなく別のHDDにしたほうが何かとよいかもしれんね。それこそUSBメモリとかさ。

仮想環境へのXP Professionalインストール

仮想マシンの追加が完了したら、そこにOSをインストールする(Homeでもよいのかもしれないが、俺の手元にはProfessional+SP2しかないので)。なおVirtualPCのみならずOSとなる英語版XPのVHDファイルもMS自身から提供されているので、これを利用した手法を紹介しているサイトもいろいろ見かけたのだけれども、俺の環境ではローカライズ・・・日本語化がどうもうまくいかなかった(IEで日本語サイトにアクセスしても言語パックのインストールダイアログが出ない・・・MSのサイトが仕様変更したからか?)。提供元を明示しておくので、興味のある人はそっちを試してみれ。なおログイン時にパスワードを求められる。ReadMe.txtに書いてあるが、執筆時点ではPassword1。

Internet Explorer Application Compatibility VPC Image

XPメディアの入手方法はおのおの工夫しる。ホストOSの光学ドライブをそのまま利用してCD/DVDでインストールしてもよいが、仮想マシンのメニューで[CD]→[ISOイメージのキャプチャ]でISOイメージをマウントしブートに使えるのはいろんな意味でアレだ。ちなみに仮想マシンのメニュー部分のスクリーンショットを撮るのは無理っぽいので画面付き解説は諦めた。

OSのインストールが済んだら環境設定。ホストOSとのファイルのやり取りはネットワーク経由でも可能なのだが、ファイル共有を設定することでホストOSの任意のフォルダをネットワークドライブとして扱えるようになり、こちらのほうが利便性は高いと思われ(DRM解除したファイルの出力先をここで設定したネットワークドライブにするのがいろんな意味で賢いやり方かと)。ただしファイル共有を有効にするにはバーチャルマシンの追加機能をインストールする必要がある。ウインドウ左上の[操作]メニューに[バーチャルマシンの追加機能のインストール/更新]という項目があるのでこれを選択。ちょっとしたタイムラグののち、インストール開始。再起動ののち、画面左下ステータスバーのフォルダアイコンを右クリックでフォルダ共有を利用できるようになる。

大事なことを忘れていた。DRMの最新バージョンを勝手に更新されないよう、Automatic Updateは無効にしておくこと。もしくはWMDRM対応MediaPlayer用の更新プログラム(KB891122)をインストールしないようMicrosoft Updateで設定しておくとか。

WMP10のインストール

OSインストール直後はWMP9な状態だが、なぜか俺の環境ではFairUse4WMがエラーになったので、WMP10を入れる。その前にあらかじめ\Documents and Settings\All Users\DRMフォルダがあれば削除しておくこと。

Windows Media Player 10 32bit B鯖ミラー

WMP10のインストールが完了したらセキュリティコンポーネットのアップグレード(これをやらないとIndivBox.keyが生成されないっぽい)ののち、解除対象のファイルをWMPで再生しライセンスを取得する。もちろん再生~ライセンス取得~するのはゲストOS側な。以上で準備は整った。

なおこの状態でのIndivBox.keyのバージョンは11.0.5497.6285。こいつを死守すべし。

マイドキュメントにblackbox-keys.txtがある場合、FairUse4WMで復元キー取得前に削除しておく。

FairUse4WMでDRM解除

解除ツールにはAutomate unDRMや見裸鍵、drmdbg、FairUse4WMなどがあるが、それぞれOSやMediaPlayer、IndivBox.keyのバージョンによって使えるケース使えないケースがあるっぽい(くどいようだがIndivBox.keyが11.0.6001.8015は解除不可能)。今回の手順ではFairUse4WMが使える。必要なのはFairUse4WM 1.3fix-2。日本語化パッチも提供されてる。消えると嫌なのでコピーしておいた。

FairUse4WM 1.3fix-2 日本語化パッチ

最初に復元キーを取得する。「復元キー」ボタンをクリックすると勝手にDRMフォルダ内を漁ってくれるようだ。

ここまできたらもう安心。

復元キー取得後のblackbox-keys.txtは絶対削除してはいけない。

その後、解除対象のファイルを放り込む。やってることはスクランブル解除みたいなものなのだろう、エンコードと違いたいして時間は掛からないのでまとめていっぱい処理しても問題ないっぽい。

なお解除作業中、メイン環境でエンコードなどを行っても特にマシンが固まるようなことはなかったのだが、ファイルの移動など、I/O関連はちょっと重くなった(特にゲストOS側)。

フォルダ共有で設定したネットワークドライブ内のファイルも普通に扱えるので、そこにサブフォルダでも作って出力先にしてやると後が楽だろう。注意点は、先にゲストOS側で再生してライセンスを取得しておくこと。ネットワーク越しの再生を禁止している場合はゲストOSにファイルをコピーして再生しライセンスを取得することで、ネットワークドライブのファイルでも解除可能になる。なお同一コンテンツホルダのものであればひとつでも再生してやればよいケースと、ファイルごとにライセンス取得が必要なケースがある。たとえばGIGAはひとつだけ再生してやればよかったのだが、DUGAやAVチャンネルは個々に取得しないといけない、みたいな感じ。そのへんはケースバイケースで。JRA-VANレーシングビュアの動画も、俺はホストOSのTargetJV経由でいつも見てるんだけど、ホストOS側でURLだけ拾って、ダウンロードはゲストOS側でやらないとちゃんと解除されない。

うっかり忘れがちになるので繰り返すが、ライセンス取得は必ず解除環境側で行うこと。GIGAを例にとるとダウンロード動画はサイト上で購入→ライセンス取得という流れなので、ついホストOS側のお気に入りからアクセスしてそこから落としたファイルをゲストOSにコピーしても再生の時点でエラーになったりするので、仮想環境側にも配信サイトのブックマークやgetasfのインストールをしておくべきだろう(ちなみに月額見放題動画はホスト側で落としたものをコピーでも問題なかった)。

なおゲストOS側で再生しようとすると次のようなエラーが表示される場合がある。

DirectShow フィルタ グラフに存在しないピンに操作を実行しようとしました。

平たく言えば解釈できないFourCCですよ、と。実はWindowsMediaVideo9には3つのバージョンが存在する。例えばWMP10でこのエラーが出た場合、WM11系のWVC1コーデックが不足しているわけ。

KB942423 WVC1コーデックダウンロード ミラー

ちなみにライセンス取得に成功していれば、再生できなくてもDRM解除自体は可能

異なるマシンで再生したDRM付きファイル

メイン環境でダウンロードしたDMMのWMVファイルを解除しようとしたのだけれども、ファイルをゲストOSにコピーしただけでは正しく再生できなかった(ライセンス認証そのものができなかった)。そこでゲストOSのDRMフォルダをいったん退避し、IndivBox.keyを除いたメイン環境のDRMフォルダの各ファイルをコピーしてみると再度認証画面が表示され、ID&パスワードを入力したら再生できるようになった。この状態でFairUse4WMを通すと無事解除できた。解除後、念のためDRMフォルダは元の状態に戻しておく。んまあ再生期限が切れてたらダメだろうしどの環境でも通用するかどうかはわからないが、参考まで。

視聴期限の切れたファイルの再生に成功したという話を時折目にするが、配信サイト側がライセンスキーを期限後も垂れ流しにしているケースや期限内にすでに視聴しライセンスキーの取得が済んでいるケースなど、未視聴ファイルの純粋なDRM解除とは言い難い。というか、期限付きファイルをほったらかしにしとくな、と。

雑感

一度解除に成功してしまえばあとはもう楽ちんだ。ファイル単位で認証が必要なケースはともかく、エンコードのように都度細かく設定する必要もないのでガンガン処理できる。100タイトル以上あったGIGA作品も1時間くらい放置してたらもう終わってた。これは楽でよい。

んまあそのうちバージョン8015以降じゃないと再生できないコンテンツも登場するんだろうが(すでに存在するわけだが、配信側の追加コストが確実なので新規とか運営母体の大きいところじゃないと難しいだろ)、そしたらまた誰かが解除方法を編み出してくれるのを待てばいいや。ライセンスフリーが主流になる日は、少なくとも日本では遠いだろうし。

GIGA補足

2012年1月現在、月額見放題ムービーの配信URLには規則性があり、また会員になっていなくてもダウンロードは可能である。ただし視聴=DRM解除を行うには少なくとも一度課金してライセンス取得を行っている必要がある。ライセンス取得が済んでいれば=一度でも再生に成功していれば、課金期間を過ぎても解除可能。これはZENやZEUSでも有効だったりする。

まあこれ書いちゃうと中の人が対策しちゃうかもしれないからいつまで通用するかはわからんが、俺はコンプ済みなので。

DMM補記

個別のストリーミングは普通に解除できる。ただGetAsfStream(プロトコル解析はWinPcapなしでもいける)で分割ダウンロードすると受信データの異常が多発し、レジュームしてもなぜか完走しない。おかげでめちゃくちゃ時間かかって悩んでる。月額見放題には入ってないのでわからん。

似て非なるもの

DRM付き動画の保存を謳っているツールにMPXやムービーグラバー、Tunebiteといったものがある(CravingExplorerはVer.1.5で動画保存機能を終了)。これらをDRM解除ツールとして紹介しているページをよく見かけるが、やってるのは解除ではなく再エンコードなので録画ツールと呼んだほうが正しい。両者の違いを言及しないページはあまり信用しないことにしている(ちなみに“ちゃんと権利を取得したものであれば”録画のほうが解除よりは違法性が少ないと思われ)。それとリアルタイムエンコードなのでデキの悪いソフトやマシンパワーが不足してると音ズレとか起きそう。

んでMPXにしてもムービーグラバーにしても「元動画よりも高画質で録画できる」といったコピーの時点でうさんくささバクハツなので俺は使ったことないけれども、ちゃんと保存できるにしても「再生できること」が前提なのはたぶん変わらないと思われ。つかDRM解除可能なコンテンツを再保存するのは正直バカげてるし音ズレの不安もあるしどれも高すぎる。そして宣伝サイトがことごとく「読むだけでイイ女を口説ける決定版!」みたいなのと同じ作りなのも嫌だ(ピュア。

でもそういう作りを嫌がるのではなく「俺ならもっとうまい魅せ方ができるぜ!」と思えないから俺はうだつが上がらないままなのだな。

録画ソフトには画面キャプチャとビデオバッファに直接アクセス、の2種類存在するけど、いずれにしてもエンコードを経るわけだからオリジナル以上の情報量にはなりようがない。写真のスキャンを想像すればわかりやすいだろう。画質=情報量という意味ではオリジナルを超えることは絶対に不可能である(単にオリジナルよりもデータ量=ファイルサイズを大きくすることは容易だけどね)。ただ、レタッチすることでオリジナルに存在したゴミなどを目立たなくすることは可能であり、動画においても手間かけて緻密にエンコードすればオリジナルよりもきれいに感じるよう仕上げられなくもない。極端な話、1フレームごとにレタッチしたりとか(まあ元ソースにもよるよ)。だから「絶対に元動画よりも“高品位”にはならない」かというとそんなことはないんだが、少なくともこの手のツールがそこまで高度なアルゴリズムを組んでるとはちょっと考えにくいよね。

そんなこたぁどうでもいい、地雷バージョンのIndivBox.keyでないと視聴できないコンテンツをどうしても保存したい!したいの!という場合には有効な選択肢として候補に加えてもよいかもしれないがまあ、お値段的に、俺ならDVDなりを借りる&買うとか、TMPGEncあたり買うほうがずっと健康的だわ。配信以外に選択肢がないようなコンテンツが獲物の人は、どうぞ人柱になって報告してください(とりあえずAmazonのレビュー等は先に目を通しておけよ!)。俺はJRA-VANとAVだけでおなかいっぱい。

その他のDRM

WindowsMedia以外のDRMというとiTunesのM4Aオーディオが主なところかな。あと有料YouTubeのMP4とか。MPEG4系は音声の場合、CD焼きの出力を横取りしたりできるけど動画の場合は解除方法なさそう。俺は基本的にエロ専なのであんまり問題にはならないんだけど、濡れ場のタマラン映画なんかで有料YouTubeにしかなかったりすると困る。動画以外だと電子出版系かね。PDFとかEPUBとか。

最近はGoogle PlayがMP4で有料課金をやってるね。

補記:参考情報

※ DRM 解除の現状について補足
中華圏で放流されているポエムの中には、DRM を解除したとしか思えないものがときおり存在する。特に HD や FHD 。Blu-Ray から引っこ抜いたにしてもわざわざ Windows Media でエンコードするのは考えられないし、そもそも Blu-Ray 盤の存在しない、配信においてのみ HD ないし FHD 映像を提供してる作品も多い。ただフライングリリースが存在することから、DRM を掛ける前のソースを横流ししてる関係者がいる可能性も高い(むしろそっちが本命か。